幸せを増やす講座66

ストレス反応ってなんでしょう?

あなたは答えれられますか?

この質問に正確に答えられる人は、案外少ないのではないでしょうか?「ストレス」という言葉は、毎日使われ、生活の中に入り込んでいます。ストレスを感じた時、人間の体の中では何が起こっているのでしょうか?

ストレス反応

ストレスとは人間の「防衛反応」の1つです。敵が襲ってきたとき、生き残るために「戦う」「逃げる」「隠れる」のどれかを選択する必要があります。敵が襲ってくると、腎臓の上についている副腎という器官から、アドレナリンやコルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。それによって体は「戦う」「逃げる」「隠れる」という選択肢のどれを選択しても、すぐに対応できるように準備を始めます。血管が収縮し、心拍数が上がり、筋肉に血液が送り込まれ最大のパワーを発揮する準備を進めるとともに、呼吸を浅く、早くして敵から発見されないように息を潜めます。

ストレスの変化

人間が何万年もかけて身につけたこうした反応はこれまで主として生き残るために大切な反応でした。しかし、現在ではストレスの種類が変化し、それによって心身にトラブルが引き起こされるケースが増えています。

昔のストレス
  • 敵が襲ってくる
  • 獲物を獲らなくてはいけない

など短期のストレスがほとんどでした。

現在のストレス
  • 会社の人間関係
  • 仕事のストレス
  • 将来への不安

など長期にわたるものが多くなりました。

もともとストレス反応は「短期間」のストレスに対応し生き残るためのものですから、使用方法が「短期」⇒「長期」に変化したことにより、ストレスホルモンを出す副腎が長期使用に耐えられず疲弊するようになってしまいました。(お酒を飲みぎると肝硬変になり、肝臓の働きが悪くなるのはご存知かと思います)

ストレスを感じた時に分泌されるホルモン、アドレナリンやコルチゾールの分泌量が減ったり、バランスが崩れたりしてストレスにうまく対応することができなくなってやる気が出なくなってしまいます。

頭を抱える・痛がる女性

状況が許さない、性格的な要因などが原因で、それでも気力を振り絞って「頑張る人」がいますが、そうなると副腎の疲労が慢性化するとともに、神経系のネットワークや脳のネットワークにトラブルが発生します。(最近の研究で、コルチゾールが高い濃度で血中に長期間存在すると、神経系のネットワークや脳のネットワークがダメージを受けることがわかっています)

そんな時は思考力、気力、体力が低下しネガティブな考えに支配されるようになっているので、さらに神経系や脳のネットワークが強いダメージを受けて、さらに状況が悪化するという悪循環に陥ってしまいます。そんな状況が続くと「うつ病」をはじめとする精神的なトラブルを発生することになってしまいます。

ここまで頑張ってしまうと回復に長い時間がかかったり、仕事を続けられなくなったり、生きていくうえで様々なトラブルを抱えるようになってしまいます。毎日の暮らしの中で、気持ちをリセットするための習慣を持っていますか?寝る前は交感神経をお休みさせて副交感神経が優位になるような暮らしをしていますか?体の機能回復に必要な栄養をちゃんと取っていますか?

ストレス解消習慣の例
  • 寝る前にテレビを見ないようにする
  • ゆっくりと良く噛んで食べる
  • お風呂に入る
  • 運動習慣を作る
  • バランスよく食事を摂る
  • 心から楽しめる趣味を持つ Etc

心の疲れは体の疲れとリンクしています。気力が出ない自分を責めたり、無理やり頑張っても状態を悪くするだけです。どうしたら毎日の生活の中で心と体に疲れをためないようにできるかを学び、実践してください。

いつまでも元気で若々しい心と体を維持してください。

奥村英樹

心理カウンセラー、加圧インストラクター、整体ボディケアセラピスト、スポーツフードアドバイザー、家庭物理療法師、医療機器の販売及び貸与営業所管理者など心と体をケアするための資格を持つ心と体のケアのスペシャリスト

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