睡眠の質を向上させて幸せ+11

高照度光療法

幸せ力講師

目が覚めた時ボーっとしていても、窓を開けて太陽の光を十分に浴びると次第に目が覚めてきます。
しかし、目が覚めた後カーテンを閉めきった真暗な部屋にいると、また寝てしまって寝過ごしてしまうことがあるものです。

太陽の光が生き物の体内時計を調整する重要な働きをしているからです。

目から入った光は網膜を通して視床下部の視交叉上核というところへ伝えられます。
これによってメインの体内時計が明るい暗いのリズムと生体リズムが同調されるのです。

体内時計が進むか戻るかは光を受けた時刻によって変わります。

  • 体の深部体温が最も低い時刻より前に強い光を浴びてしまうと、体内時計が戻ってしまうので目が眠れなくなってしまいます。
  • 体の深部体温が最も低い時刻より後に強い光を浴びると、体内時計が進んで早く目が覚めます。

このように(太陽の)光を浴びることで体内時計の時間を調節することができることを利用して睡眠障害を治そうとするのが高照度光療法です。

太陽の光で幸せ+

地球の1日のリズムと体内時計が狂っているために起こる、睡眠相後退症候群や睡眠相前進症候群に高い効果を発揮します。
その他高照度光療法は、季節性うつ病、時差障害、交代勤務よる睡眠障害、神経性大食症、高齢者の認知症などの治療にも用いられています。

高照度光療法のために作られた部屋には、紫外線をカットしたたくさんの蛍光灯が天井や壁についています。
目もとでの照度が2500~1万ルクスの光を使うので、部屋に入るとかなり明るく感じます。

決められた時刻にこの部屋に入り、1分間に2~3回は光源を見ることことによって治療します。目を長時間閉じたり、居眠りしなければ、なにをしていても大丈夫です。
自宅で高照度光療法を行うための小型の光療法装置(ライトボックス)も市販されています。

自分で光療法装置を作る場合は注意が必要です。
家庭用蛍光灯の光には紫外線が含まれているからです。紫外線が直接目に入ってしまうと、視力障害を起こす険性があるのです。

注目・注意(小)

かならず紫外線をカットするようにしてください
日光浴は手間もお金もかからない光療法なので、太陽の光から試してみてもよいでしょう 。

高照度光療法のやり方

  • 睡眠相後退症候群の人
起床後に光を浴びましょう。
    ただし、睡眠相後退症候群の人は光を浴びる時刻に起きられないはずですから、家族などの協力が必要です。夕方以降に強い光を浴びないことも注意してください。
  • 睡眠相前進症候群の人
    夜に光を浴びて、朝はサングラスなどで光を遮断しましょう。


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奥村英樹

心理カウンセラー、加圧インストラクター、整体ボディケアセラピスト、スポーツフードアドバイザー、家庭物理療法師、医療機器の販売及び貸与営業所管理者など心と体をケアするための資格を持つ心と体のケアのスペシャリスト

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