親しくなるためのコツ
普段の日常会話では困らないし、普通に楽しく話すことはできるのに親しい人ができない。そんな悩みを持つ人は少なくないようです。初対面で好印象を与えるためには、以前も書いたとおり話の内容(バーバル:10〜30%)よりノンバーバル(外見や表情、雰囲気:70〜90%)を意識することが大切です。しかし相手と深い関係(親しい関係)になるためには話の内容が重要な要素になってきます。
親しくなるための話の内容は「プライベートな内容」です。
- 自分の普段思っていること
- 自分の経験(恥ずかしかったこと、辛かったことなども)
- 家族のこと
- 夢のこと
- 秘密
世間話や、その場を楽しむたの話題をしているだけでは、相手との心の距離は縮まっていきません。
自己開示と親密性
相手と親しくなるためには、自分のプライベートなことを相手に伝える必要があり、これを自己開示といいます。人は自己開示されることで、相手に共感を覚えて好意を持つからです。
自分をさらけ出すのは恥ずかしいし、本当の自分を知られると嫌われてしまうのではないかと恐れる人も多いようですが、どんなにかっこ悪くても、惨めでも、卑怯な自分でも自己開示をした方が親密になりやすいことは確かです。人は相手に自己開示されると同程度の自己開示をしたくなるからです。(自己開示の返報性)
自分が自己開示することで、「自分のことを良く知ってもらう → 相手のことを良く知ることができる → 親密になる」といった流れが起きて、相手との距離が縮まっていきます。相手と親密になりたいと思うなら、勇気を出して自分のことを伝えてみましょう。
ただし、なんでもかんでも自己開示すれば良いというものではありません。初対面の人にあまりプライベートすぎることを話しても「重い」「面倒臭い」と思われたり、びっくりされてしまいます。自己開示には段階が必要です。
自己開示のプライベート度を1(プライベート度低い)〜10(プライベート度高い)、親密度が1(あまり親密でない)〜10(親密)と10段階に分けたとして、現在親密度が1、2なら自己開示のレベルを3〜4、現在の親密度が4、5なら自己開示のレベルを6〜7といった具合に、親密度よりも少し上の自己開示レベルをするのが望ましいでしょう。
何かの機会で親密度1、2の人に自己開示7〜8なんていうこともあるでしょうが、それはともに困難を乗り越える、ともにチャレンジをする、仕事の必然性があるのなど、特殊な場合を除いては避けたほうが良いでしょう。親密度の向上に合わせて、少しづつ自己開示レベルを向上させていきましょう。
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