トラウマになるような出来事を体験すると・・
命を落としそうな危険な体験をしたり、大怪我をしてしまったという体験が心の傷(トラウマ)になったことにより、日常生活で様々な問題が起こってしまうこと外傷後ストレス障害(PTSD)といいます。
実際には被害は起きなくても、きっかけになる出来事(トリガー)を目にしたり、思い出したりするだけで強いストレスを感じて、トラウマを体験した時の精神状態に陥って、問題行動を起こすようになってしまいます。
PTSDになるとトラウマになった出来事を、意志に反して、侵入的に頻繁に思い出してしまいます。
そして、その出来事を思い出さないようにするために、トラウマに関連する出来事、物、場所などを避けようとします。(回避行動)
PTSDになると睡眠にも問題を抱える人がほとんどです。
- 寝つきが悪いこと(入眠困難)
- 夜中に目が覚めてしまうこと(中途覚醒)
- 熟睡感がないこと(熟眠障害)
- 悪夢を繰り返すこと
などがあり、特に夜中に目が覚めてしまうことが多いようです。
PTSDになった多くの人が、トラウマになった出来事から20~30年経っても睡眠障害が続いてしまいます。
繰り返し悪夢を見ることも外傷後ストレス障害の特徴です。
PTSDの方の60%が月に1回以上の悪夢を見ているという報告があるのですが、一般の人で悪夢を見るのは20~24%の人で、見たとしても年に1回程度だという調べもありますから、とても高い確率で悪夢を見るようになっているといえるでしょう。
PTSDの治療法の1つにEMDR(眼球運動による脱感作、および再処理法)があります。
EMDRは左右に動かす指をPTSDの方が追いながら原因となった出来事を思い出すという方法です。目の運動が脳の停止してしまった情報処理のプロセス推し進めてくれるので、トラウマになった出来事への情報処理が進んで、距離を置いた新しい捉え方ができるようになるのです。
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