自分でできる手先の痺れのケア

早めのケアが大切
首は2つの骨が重なってできていますが、その骨と骨の間から腕に向かって神経が伸びています。
加齢によって首の骨の隙間が狭くなったり骨が変形したりすることで、その神経の元(神経根)が圧迫されて、その刺激で手先が痺れている場合があります。
これを頚椎症性根障害といいます。頚椎症性根障害で右手が痺れる場合、右に首を倒すと痺れや痛みが出たり強くなり、左手が痺れる場合、左に首を倒すと痺れや痛みが出たり強くなります。
体を反ったりすると痺れが強くなる場合もあります。反対に前かがみになると首の骨の隙間が広がって痺れや痛みが出なくなります。
頚椎症性根障害の原因が黄色靭帯が厚くなったり靭帯や筋肉が硬くなって症状が出る場合は、それを緩めてあげると良いでしょう。
家庭用治療器によるケア
低周波治療器などを使って左右の鎖骨のちょっと上のくぼみの首横あたりに低周波の導子を貼って、1秒に1回くらいのゆっくりとした刺激で10分から15分ほど低周波をかけてみましょう。低周波は浅い部分の筋肉にしか直接刺激を与えられませんが、ゆっくりとした刺激を続けることで膜などでつながっているその下の筋肉や靭帯などにも刺激を与えられます。
超短波(電波を通して深い部分を温める電気)などで温めてから行うとさらに効果的ですが、お使いになれない方は赤外線やカイロなどを使って、時間をかけてじっくり温めてから行うと良いでしょう。
指圧によるケア
また首の横側を指圧する方法もあります。
耳の後ろを触ると小さな骨が出っ張っているので、そのすぐ下を首の真ん中に向かってゆっくりと押してあげてください。
中には飛び上がるほど痛いと感じる人がいますので、強い痛みを感じない程度に優しく押す様にしてください。
この場所は首から出てくる神経の一番上側です。指一本分ぐらいを下にずらしながら肩との境目辺りまで押していきましょう。
ツボを指圧するケア
手や腕を指圧する方法もあります。効果を期待できるのは合谷(親指や人差し指が痺れている場合)、内観(中指が痺れている場合)、神門(薬指や小指が痺れている場合)を押してみてください。
合谷:人差し指と親指の骨が合流するところから、やや人差し指よりの骨のキワ。
神門:手首の小指側にある骨の少し上の骨のキワ。
内観:手首を曲げたときにできるシワから指3本分の位置、縦2本のすじの間、腕の真ん中。
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