自律神経のバランスを調えよう
自律神経は人間の様々な器官の活動を状況に合わせて自動的に調整する神経です。
自律神経には交感神経と副交感神経があって、交感神経は体を活性化させ、副交感神経は体を沈静化させる働きがあります。
「交感神経について」
交感神経は昼間活性化して、体の様々な器官が活発に活動できる状態を作ります。
- 心臓の拍動を速くする
- 血管を収縮させて血圧を上げる
- 呼吸を浅く速くする
といった形で、心身を興奮状態にして動しやすくしてくれます。
また、活動が活発になるので傷をした時に備えて、体を守ってくれる(免疫)白血球の中でも細菌を攻撃する役割を持った「顆粒球」が増加します。
「副交感神経について」
副交感神経は夕方から夜にかけて活性化して、体の様々な器官が休息できる状態を作ります。(休息、食事、睡眠など)
- 心臓の拍動を遅くする
- 血管を拡張させ血圧を下げる
- 呼吸を深くゆっくり安定させる
など様々な器官を鎮静化させてリラックスしてくれます。
また、食後は胃腸の働きを活性化させて消化を促進してくれます。
副交感神経が活性化してリラックスすると、体を守ってくれる(免疫)白血球の中でも「リンパ球」が増加して、ガン細胞などを撃退して体を回復してくれます。
リンパ球は食事によって体内に入ってくる異物から体を守ってくれます。
交感神経優位 ← | 自律神経 | → 副交感神経優位 |
少ない 35% | リンパ球 | 多い 41% |
多い 60% | 顆粒球 | 少ない 54% |
低い | 体温 | 高い(いき過ぎると低い) |
速い | 脈拍 | ゆっくり |
浅い/速い | 呼吸 | 深い/ゆっくり |
悪い | 血行 | 良い(いき過ぎると悪い) |
多い | 活性酸素 | 少ない |
病気 ← 疲れ ← | 程よいバランス | → 疲れ → 病気 |
自律神経は交感神経と副交感神経の活性化のバランス調整することで、活動する時と休息する時に適した心身の状態を作ってくれるのです。
自律神経は一日中、絶えずこのバランスを整えることで心身の健康を保っています。
ですから、交感神経と副交感神経のバランスがとれていれば心身は良好な状態を保つことができます。
しかし、働き過ぎや過剰なストレスによって交感神経ばかりを過剰に使っていたり、活動不足や寝りすぎで副交感神経ばかりを過剰に使っていると、自律神経のバランスが崩れてしまいます。
ですから、交感神経が過剰に活性化しても、副交感神経が過剰に活性化しても疲れがたまって、それが続けば病気になってしまうこともあるのです。
自律神経のバランスをとることを意識した生活を心がけ、毎日を健康で楽しく過ごしましょう。
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