子供のアレルギーと疲れ
日中は交感神経が優位になっているものですが、忙しい日は交感神経過剰の状態が続いてしまいます。
そんなことが続いてしまうと筋肉に緊張が残ったままになってしまうので、肩こり、腰の張りを感じたり、ふくらはぎや足の指がつったりして眠つきが悪くなったり、睡眠中に突然足がつってしまって、その痛みで目が覚めてしまったりします。
子供のストレスと歯ぎしり
同じことが子供に起きると、筋肉の過緊張が睡眠中の歯ぎしりという形で現れることが多いようです。
日中に強いストレスを感じつづけてしまうと交感神経過剰の状態が続いてしまうので、筋肉の緊張が残って、それが睡眠中に歯ぎしりをする原因となってしまうのです。
つまり子供の睡眠中の歯ぎしりが続く場合、昼間に強いストレスを感じている可能性が高いということです。
さらに子供は「親のストレスを自分のストレスとして感じてしまう」傾向が強いので注意が必要です。
両親のケンカなどを見たりするだけでなく、親が仕事でのストレスを家に持ち帰ってイライラしたり、仕事で帰りが遅いことが続いたり、夫婦の不仲で孤独や不安を感じたりしても、子供は強いストレスを感じてしまうのです。
子供の世界は学校と家庭がほとんどを占めています。学校でストレスを感じるようなことが続いているときに、家庭ではから親からストレスを受け続けてしまうと、子供の世界はストレスで溢れかえってしまいます。
さらに子供にこのようなストレス一杯の状態が続いてしまうと、アレルギーの症状がでてしまうことがあります。最近は運動不足、バランスの崩れた食事、生活習慣の乱れなどによって副交感神経過剰の子供達が多いので、免疫を司る白血球のうちリンパ球が増えすぎてしまってアレルギーが出やすくなっているからです。
副交感神経過剰が続いている状態で強いストレスを受け続けると、一気に交感神経過剰状態に陥ってしまうのですが、この時に過度な交感神経過剰状態を緩和するために、体は副交感神経を過度に活性化してしまうのです。
交感神経が活性化されすぎて、さらにリンパ球が増えるので、アレルギー症状が出てしまうことがあるのです。
その上、子供は自律神経が大人と比べて不安定なので、ストレスを持続的に感じることで、自律神経が交感神経過剰と副交感神経過剰の状態をジェットコースターのように急激に行ったり来たりしてしまうことで、疲れが溜まって元気が無くなってしまいます。
こんなときにできること
- 親は家庭にストレスを持ち込まないこと
夫婦仲良くすることはもちろんですが、親が子供の前でイライラしたり、不安になったりしないように、自分のストレス管理を上手にするように心がけてください。
また、ネガティブな気持ちになることを予防するためにも、親も疲れをためないためのセルフケア、疲れを感じにくい体づくり、快適な生活をするための工夫をしましょう。 - 学校でのストレスを察知して原因に対処すること
もちろん、なにもできない場合もあるでしょう。
しかし、子供とできるだけたくさん過ごし、その気持ちや状況を受け止めて、小さなことでも対処できることは、できるけ早めに対処してください。
親子でメンタルトレーニングを学ぶこともおススメです。 - 交感神経を活性化する生活習慣を身に付けること
毎日の生活リズムを整えて、交感神経を活性化する生活習慣を身につけましょう。
朝食をシッカリ食べること、太陽の光を十分に浴びること、運動習慣を身につけること、食習慣・栄養バランスを見直すことなど交感神経が朝からキチンと活性化され、夜はゲームをやりすぎない、遅い時間に食事をしない、ゆっくりとお風呂に入るなど副交感神経を十分に活性化できるように心がけて、自律神経のバランスを安定させ、自律神経のスイッチング機能を向上させましょう。
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