体温
体温は概日リズムに強い影響を受けています。体温は概日リズムに合わせて1日のうちで0.5~1℃程度上ったり、下ったりしています。
午前4時~5時頃に1日のうちで一番低くなって、目が覚める少し前から上昇し始めます。
そして午後7~8時頃に1日のうちで一番高くなって、その後は少しずつ下がっていきます。
眠気は体温が下がる時に強くなるので夕方~夜にかけての時間帯に、軽い運動や入浴で体温を少し上げておくことで、体温の低下量が増加して1~2時間後に眠気が起きやすくなります。
脳や内臓などの体温(深部体温)は眠ってからも下がり続けます。
日中に酷使して疲労が溜まった脳は熱を持っていて、脳を冷やすためには内臓に溜まった熱も外に出す必要があるからです。
ですから、睡眠中は手足の血管を拡張させて血液をアップし、深部の熱を血液を使って表面積の大きい手足に移して放出させて冷やしているのです。
赤ちゃんや子供が眠たくなると手足が熱くなるのはこの原理が働くからです。
皮膚温は1.5℃ほど高くなります。
成長ホルモン
睡眠中に大量に分泌されるホルモンに成長ホルモンがあります。
成長ホルモンにはタンパク質の合成を促す働きがあるので、細胞新生、細胞修復、疲労回復などに役立ちます。
成長ホルモンは日中でも1~3時間毎に分泌されますが睡眠中は分泌量が急増します。
入眠後最初の深い睡眠の時に最大の分泌量になります。
ですから、睡眠が不規則になると睡眠中の成長ホルモンの分泌量が低下して成長や回復に悪影響が出てしまいます。
規則正しい入眠はとても大切なのです。
血圧・脈拍・呼吸
また、睡眠中は血圧、脈拍、呼吸なども変化します。ノンレム睡眠中はわりと安定しているのですが、レム睡眠中は血圧が上昇、下降を繰り返し、脈拍もノンレム睡眠の時と比べて10%ほど上昇します。
呼吸も不規則になって呼吸もノンレム睡眠中と比べて10~20%も増加します。
人によっては、時折息がとまる(数秒〜数十秒間)こともあります。
睡眠の質が上がるように夜の過ごし方を見直してみましょう。
概日リズムとは?
睡眠と覚醒の1日単位のリズム
夜に眠って日中に目覚めるのはこのリズムの影響を受けているからです。
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