人間の体は広告塔
コミュニケーションというと「話す」「聞く」ということに意識が集中しがちですが、実を言うとコミュニケーションにおける言葉の役割は10%~30%しかないといわれています。仕草、話し方、声の高さ、話すスピードなど、言葉以外のものから多くの情報を得て判断しているので、「同じことを言っているのにあの人の言うことばかりが重要視される」といった理不尽な状況が生じてしまうのです。
「何を言ったか」よりも「誰がどういったか」が重要視される傾向があるからです。「誰が」というのは、もちろん関係性や地位や名誉なども含まれますが、かなりの部分でボディーランゲージから受ける印象が関わっています。
ボディーランゲージは人間がが言葉を獲得する以前から使っていたものですから、遺伝子レベル、つまり本能としての印象ということになるので、とても強力です。
仕草の意味を知って上手に使いこなすことで人との関わりが大きく変化します。
周りからの扱いが変わるので自信を自信をもちやすくなります。
人間の体は広告塔のようなものだと考えてみましょう。身振りや顔の表情、体の動きによって考えを伝えている(宣伝している) のです。逆に言えばボディーランゲージ(ノンバーバルの一部)がわかれば、言葉が通じなくてもコミュニケーションは成立するということです。
例えば
- 好きな人を見つけると眉が上がります。
- 嫌いな人を見ると目を細めます。
こうしたボディーランゲージの情報を利用すれば、相手の気持ちを見極め、仲良くなったり、言葉の壁を乗り越えて通じあったり、敵を作らないように周囲とよい人間関係を築くことが容易になります。言葉にならない体の言語には、他の人が何を考え、何を感じ、何をしようとしているかがもっとわかりやすくなるチャンスがあるのです。それがわかれば人間関係が今よりずっと良好になるはずです。また身を守るのにも役立つし、人間の行動についてこれまで見えなかったことが見えてもくるでしょう。
補足
ボディー・ランゲージはノンバーバルの一部です。話し言葉同様、情報伝達の手段で、顔の表情、身振り、体の触れ方、体の動き、姿勢、身なり(服装、宝石類、髪型、タトゥーなど)、(話す内容ではなく) 声のトーンや大きさや声色なども含めた意思伝達方法です。ノンバーバルが対人コミュニケーションに占める割合は、全体のおよそ70パーセントから90パーセントといわれていて、愛情表現においてはコミュニケーションの100パーセントを占めることもあるといわれています。人は自分がノンバーバル・ コミュニケーションでメッセージを送っていることを(普通は)意識していないので、ボディー・ランゲージのほうが実際の言葉より正直なことがと考えられます。
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