酸素不足と胃腸
酸素不足というと肺などの呼吸器の不調と考えがちですが、内臓、特に胃腸の働きも酸素不足と強い関わりがあります。
「スピーチをしようとすると胃が痛む」「大事な会議の前には下痢をする」なんていう人もいらっしゃいます。
それはストレスを感じると自律神経のバランスが乱れてしまう(交感神経過剰になる)からです。
胃腸は自律神経のバランスの崩れの影響が特に強い内臓なので、自律神経のバランスが崩れると胃腸の働きが悪くなってしまうのです。
逆に言えば胃腸の働きが活性化すると自律神経のバランスが調って副交感神経の働きが活発になり、血管が拡張して血流が良くなるのです。
血流が良くなれば血液に酸素が運ばれて体の隅々まで酸素を十分に運んでくれるようになるので、酸素不足の解消につながるのです。
同じ理由で便秘も酸素不足を招きます。
便秘の人は腸の内容物を移動させるための蠕動運動が弱くなって便が排泄できなくなっています。
蠕動運動が弱くなるのは自律神経のバランスが乱れて交感神経過剰になっていることに強く関わっています。
蠕動運動は副交感神経が優位の時に活発になるので、交感神経過剰の状態が続くと蠕動運動が弱くなってしまうのです。
つまり、便秘が続いている人は、交感神経過剰の状態が続いているため血流も悪化してしまっているのです。
さらに、便秘が続くと腸内の悪玉菌が増加してしまいます。
腸内で悪玉菌が増加すると体に有害な物質が腸壁から吸収されて血液に紛れ込んでしまいます。
血液の質が悪化してしまうのです。
そうなると、酸素や栄養を運ぶ力が低下する上、細い血管(末梢血管)を通れなくなってしまうことも・・・。
たかが便秘と考えるのは止めましょう。
便秘の解消法は別途お伝えしますが、まずは腸内環境を整えるために善玉菌(ヨーグルト、ぬか漬けなどの発酵食品)、オリゴ糖(果物、野菜、乳製品など)を積極的に摂り、規則正しいメリハリのある生活、運動をするように心がけましょう。
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