3つのキー
疲れに強い体を手に入れるために必要な3つのキーが
- 自律神経
- エネルギー代謝
- 免疫
であることはすでに説明しました。
ここではその中のひとつ、自律神経について考えてみたいと思います。
時間と気圧と自律神経
疲れない体を手に入れるためには「しっかりと休む時間を作って、副交感神経を優位にして体の不調を感じ取る力を回復させ、体の不調に早めに気づいてあげることが必要」だということは前回お伝えしました。
今回は自律神経の機能を高めるために、自律神経と時間、自律神経と気圧の関係について考えてみたいと思います。
自律神経と時間
自律神経の状態は時間帯によって刻々と変化しています。
朝から日中は交感神経が優位になるので、免疫を司る白血球のなかで顆粒球の割合が増加します。
夕方になると副交感神経が優位になるので、免疫を司る白血球の中でリンパ球の割合が増加します。
自律神経は太陽のリズムに合わせて免疫機能の状態を変化させているのです。
このことはエネルギー代謝についても同じです。
外部の環境の合わせて体の状態を変化させることで健康な体を維持しようとするからです。
自律神経と気圧
自律神経はこのように時間帯によって強い影響を受けるのですが、天気(気圧)からの影響も強く受けています。
晴天の日は交感神経が優位になって活動的になれるように準備をしますし、雨が降ったり、曇ったりすると副交感神経が優位になって休息の準備をします。
これは気圧による酸素濃度の変化の影響なのですが、こうした変化によって、晴れると気分が晴れやかで活動的になって、天気が悪くなるとリラックスモードになったり、気分が落ち込んだりして外出したくなくなったりするのです。
ですから、交感神経過剰型の疲れを抱えている人は興奮状態が強くなりすぎて、イライラしたり、せっかちになったりします。
反対に副交感神経過剰型の疲れを抱えている人は天気が悪いと、気分が落ち込んだり、やる気がなくなってしまうのです。
ちなみに、天気が悪い日に昔痛めた場所が痛くなったり、持病が悪化するのも副交感神経が優位になって知覚能力が敏感になっているからです。
晴れた日にイライラしたり、せっかちになりやすい人は副交感神経を優位にするために腹式呼吸をしたり、温かい飲み物を飲んだりしてみましょう。
雨の日に落ち込みやすい人は交感神経を優位にするために体を動かしたり、息を大きく吸ってみましょう。
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