脳の仕組みを理解しよう(脳の構造)
人の脳は図のようになっています。
脳の一番外側には「大脳皮質」があって「人間らしい」活動を支えていますので、「人間脳」と呼んだりもします。意識、認知、記憶などの知的活動を行っています。
そのひとつ内側には「大脳辺縁系」があります。
本能的な部分に関わっていますので「動物脳」とも呼んだりします。
喜怒哀楽といった感情を司っています。好き嫌いを判定する「扁桃体」や、記憶の形成と保持に関わる「海馬」などがあります。
さらに内側には「脳幹」があります。生きていくための生命活動(呼吸、体温調整、ホルモン調整など)を担っています。
生きていくための基本的機能をつかさどっているため「爬虫類脳」と呼んだりもします。
脳の下側、後ろ側にあるのが「小脳」です。運動機能を調節しています。
最近の研究で小脳には大脳のバックアップ機能があることがわかってきました。
人間脳が停電すると・・
パニックになると普段できることができなくなってしまうのは、緊急事態(生命の危機)になると原始の仕組みが働いて、敵から「息を潜めて待つ」「逃げる」「戦う」といった選択肢にすぐに移行できるように「動物脳」である大脳辺縁系、「爬虫類脳」である脳幹、小脳の機能が前面に出てくるため、「人間脳」である大脳皮質がいわゆる「停電状態」になってうまく働かなくなってしまうからです。
現在の人間にとっての緊急事態は「上司に怒られる」「人に嫌われる」など直接生命にかかわりはありませんが、緊急事態には人間脳が停電状態になってしまいます。
冷静な判断を取り戻すためには、脳に「今は緊急事態ではない」と何かの方法を使って伝えることが必要です。
そのためにはリラックスした状態を再現してあげる(フルネスアクション)ことが役に立ちます。
- 腹式呼吸で息をゆっくり吐く(服交感神経が優位になります)
- あくびをする
- ノビをする etc
様々なフルネスアクションがあります。
緩む、温める、撫でるなど副交感神経を優位にするフルネスアクションやガッツポーズをする、飛び跳ねるなど楽しいときにする動作や仕草をすることも有効です。
自分にあったフルネスアクションを見つけておくとイザというときに役に立ちます。
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