食べたものが自分を創る
人は「食べたもの」でできています。
そして「食べたもの」を使って体を動かし、体の調子を調え、体を修復し、考えています。
つまり、食べたもので体の質も、思考力も、心の状態も変わってしまうというこことです。
まずは食材についての知識を深めることで普段自分の中に取り入れている栄養素について考えていきましょう。
もっと食材について知ろう!
発酵食品1:酢
酢には疲労回復や食欲増進など、様々な効果があることがわかっています。
酢には穀物(お米・麦)や果実に酢酸菌を加えて発酵させた「醸造酢」と、薄めた酢酸とアミノ酸を加えた「合成酢」があって、発酵工程を経ている「醸造酢」は「発酵食品」のなかまになります。
一口に酢といっても原料や製造方法によってたくさんの種類があって、穀物酢・米酢・黒酢・りんご酢・バルサミコ酢・ワインビネガーなど、風味も味わいも栄養成分も異なっています。
酢の栄養成分と効果
酢の酸味は酢酸・クエン酸などの有機酸によるものです。
酢酸は体内に入るとクエン酸へと変化します。
酢酸には防腐・殺菌作用があるので料理に酢を使うと腐りにくくなります。
クエン酸はエネルギー産生効率を向上してくれるので、クエン酸を摂ることで疲労回復やスタミナ向上が期待できます。
また、カルシウムをコーティングしてカラダに吸収しやすくするのでカルシウムの吸収率をアップします。
ですから、骨付き肉や魚料理に酢を使うことでカルシウムを効率的に体に摂り入れることができます。
酢に期待できる健康効果
- 食欲増進
酢の酸味は唾液の分泌を促すので食欲が増進します。
消化器官が刺激されて活性化するので、消化吸収の効率が向上します。 - 脂肪燃焼効果
酢は脂肪の吸収を抑えるだけでなく、脂肪分解酵素(リパーゼ)を活性化させるので、脂肪燃焼効率も高まります。 - 糖尿病の予防
酢に含まれるアルギニン(アミノ酸)は、血管を拡張させて血行を良くし血液循環を向上させてくれます。
さらにインスリンの分泌を促してくれるので血糖値がきになる糖尿病や糖尿病予備軍の方にもおすすめです。 - 血圧を正常にする
酢に含まれている酢酸が細胞に入ると放出されるアデノシンという物質が出血管の壁に作用して血管が拡張するので、血液が流れやすくなり血圧が下がるといわれています。
酢には血圧を正常化する効果があるのです - 便秘予防
酢は胃酸の分泌を促すので腸のぜん動運動が活性化して便秘の解消に役立ちます。 - 二日酔いの防止
酢酸は肝機能の働きを高めてくれます。
肝機能が高まるとアルコールの分解速度が向上するので、二日酔いや悪酔いの防止に役立ちます。
- 減塩の補助に役立つ
酢の酸味を料理に加えることで、醤油や塩の使用量を減らしてもシッカリ味がするので、減塩料理のレパートリーが広がります。 - ストレス解消
自律神経はストレスにとても弱くちょっとしたストレスでも働きが鈍ってしまいます。
クエン酸は神経の高ぶりを鎮め、自律神経の働きを正常に保つ効果があるので、ストレスで弱った体を正常に戻してくれます。
神経を落ち着かせる効果があるので、就寝前にコップ1杯の水と大さじ1杯のお酢を割ったドリンクを飲むと睡眠の質を高めることができます。 - 美容効果
クエン酸には細胞を酸化させ老化を加速させる活性酸素を除去する働きがあります。
またビタミンCの破壊酵素の働きを弱めてくれるのでビタミンCたらきで美肌効果が期待できます。
抗酸化力の強いビタミンEも豊富に含まれています。さらに、酢豊富に含まれるアミノ酸は肌の再生を促します。
新陳代謝もよくなるのでシミやシワができにくくする効果もあります。
皮膚の傷を癒す効果もあるので、ニキビ跡や肌荒れを治してくれる上、美白・美肌作用があるといわれています。
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