疲れに強い体を手に入れよう
疲れに強い体を手に入れるためのポイントは「①自律神経」「②エネルギー代謝」「③免疫」の3つです。
この3つの働きをよく理解して上手に働きかけることで、疲れをシッカリと回復させることができるようになります。
疲れをしっかり回復させることは、今の自分の心身の機能を最高レベルで引き出すことができるようになります。
心身の機能を最高レベルで引き出せるようになることで、人生はより豊かなものになるはずです。
自律神経1
ここからはその中のひとつ自律神経について考えてみましょう。
自律神経は交感神経と副交感神経で構成されていて、その優位性のバランスをとることで興奮とリラックスのバランスを調えています。
交感神経が優位になると知覚は鈍くなって、副交感神経が優位になると知覚が鋭敏になります。
交感神経が優位になると神経伝達物質の分泌が抑制されるので知覚が鈍くなるのです。
副交感神経が優位になると神経伝達物質の分泌が増加するので知覚が敏感になって痛み、痒み、味、匂、恐怖、不安などの感覚が鋭敏になります。男性より女性に感覚が鋭敏な方が多いのは、男性はに交感神経優位タイプ、女性に副交感神経優位タイプが多いからです。
人間はストレス(危機的状況になる)を感じると、交感神経が優位になって体の不調を感じる力をシャットダウンすることで集中力を高めます。
どうしてもしなければならないことに(その状況に対処すること)全力で取り組むことができるようにするためです。ストレス状況が終わった後に急に痛みを感じ始めるのはこのためです。交感神経が抑制されて副交感神経が優位になるからです。
頑張った後にドッと疲れが押し寄せるも同じ理由です。
疲労によって知覚も思考力も低下しているのに、交感神経が過剰に優位になっている状態が続いたため、それに気づくことができずにさらに頑張り続けてしまうからです。
交感神経過剰の状態が続くと思考力が低下するので、人の話を受け入れたり、検討することさえできなくなってしまいます。
そのため周囲の人間が心配して「休んだほうがいい」といっても、論理的に判断できなくなっているので、客観性・合理性に基づいて、そのアドバイスを聞き入れて休むこともできなくなってしまうのです。
毎日副交感神経が優位になる時間を必ず作る習慣をみにつけましょう。そうすることで体の感覚が鋭敏になるので、体の不調に早く気づいて対処できるからです。
「そういえば腰が痛い」「そういえば肩がパンパンだ」「そういえば体が重い」・・こんなことになっていませんか?それはあなたが頑張りすぎている証拠です。
頑張りすぎる傾向がある人は、大きな不調が出る前に、しっかりと休んで副交感神経を優位にする時間を確保して、心身を守ってあげましょう。
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