知らない間に足が・・・
眠っている間に足がリズミカルに動いてしまう人がいます。
多くの人は足首を動化しますが、中には膝や股関節まで動かす人もいます。
持続時間は数秒で、数十秒間隔で動かす人が多いようです。(周期性四肢運動)
中には足が動いてしまうことで睡眠に問題を起きる人がいます。(周期性四肢運動障害:不眠、過眠など)
周期性四肢運動障害のほとんどは足が動いていることを自分では気付かず、パートナーや家族から指摘されて知ることになります。
周期性四肢運動の頻度は加齢とともに増加して、60歳以上になると34%という高い確率でかかっているといわれています。(不眠患者中1〜15%)
周期性四肢運動障害は一般の医療機関では診断できないことが多く、睡眠薬の効果が低いので、原因不明として適切な治療を受けていないことも珍しくないようです。
また、他の睡眠障害(ナルコレプシー、睡眠時無呼吸症候群、ムズムズ脚症候群など)と併発する人も多いといわれています。
睡眠中に足が動いてしまうのはドーパミン(神経伝達物質)の機能が低下している可能性があります。
ですから周期同じようにドーパミン系の神経の機能低下が原因のムズムズ脚症候群に併発しやすく、 ドーパミンを投与することで効果が得られることも多いようです。
また、周期性四肢運動の時、血圧の上昇や心拍数の増加が現れることもあるので、 交感神経の周期的な活動変動によって起こっているのではないかとも考えられています。
どちらにしろ、一般の病院では適切に診断し治療することができないことも多いので、心当たりのある人は睡眠の専門外来を備えた病院で早めに診察していただくことをおすすめします。
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