うつ病は短な病気
ここでは気分障害、感情障害はうつ病、躁うつ病と考えてください。
日本では一生のうち1度はうつ病にかかる人の割合(生涯有病率)はが7.5%だと言われています。
つまり、13人のうち1人はうつ病にかかるのです。
うつ病になるとほとんどの場合、不眠症状があらわれます。
不眠が続つづくとうつ病になりやすくなるということもわかっています。
睡眠障害はうつ病の重要な症状の1つなのです。
急性期のうつ病では約90%の人に寝つきの悪さ(入眠障害)や早朝に目が覚めてしまう(早期覚醒)などの睡眠障害がみられます。
また、問題なのがうつ病の他の症状が治まっても、60%~70%の人に不眠症状が残ってしまうということです。
うつ病による不眠の特徴は、熟眠障害、入眠障害、早期覚醒、中途覚醒(夜中に目が覚めてしまうこと)などがあります。
熟眠障害が90%、入眠障害が73%、早期覚醒が48%で、全体の94%に何らかの睡眠障害があったという報告もあります。
また、うつ病になると日中も眠ることができません。
うつ病の人は11~20%しか仮眠できないといわれています。
うつ病になると覚醒状態が高くなりすぎて昼も夜も眠れない状態が続いてしまうのです。
うつ病と自殺
現在の日本での自殺者数は3万人を超えています。
40歳~50歳代の男性の自殺はガンや心疾患、脳血管疾患の3大死因に匹敵するといわれていますが、自殺の原因で最も多いのがうつ病です。
ですから、自殺者を減らすためにもうつ病の人をできるだけ早い段階で見つけて、適切な治療を受けてもらえるようにすることが重要です。
うつ病を早期発見するためのポイントは睡眠にあります。
うつ病の症状の中で最も自覚しやすく、周りの人も気づきやすいのが睡眠状態だからです。
2週間以上続く不眠が続くような場合は、うつ病の可能性がありますので、早めに診察を受けるようにしてください。
うつ病も癌などの病気と同じで、早期発見早期治療が大切なのです。
うつ病が進行すると回復までに時間が必要になってしまいます。
その間に仕事ができなくなったり、家族生活ができなくなったり・・様々な問題が生じてしまって自殺へと結びついてしまいやすくなるのです。
自殺の時に90%以上の人がうつ病を発症しているといわれています。
しかし、自殺者の中で精神科を受診して、うつ病の治療をしていたのは20%程度だそうです。
大切な人の様子が変だとおもたら、「よく寝てる?」と聞いてあげてください。その一言がうつ病の治療を受けるきっかけになるかもしれません。
順位 | 40代 | 50代 |
1位 | 自殺 | 癌 |
2位 | 癌 | 心疾患 |
3位 | 心疾患 | 自殺 |
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