3つのキー
疲れに強い体を手に入れるために必要な3つのキーが
- 自律神経
- エネルギー代謝
- 免疫
であることはすでに説明しました。
ここではその中のひとつ、自律神経について考えてみたいと思います。
自律神経と感覚
自律神経には交感神経と副交感神経が存在して、興奮とリラックスのバランスを維持しています。
交感神経が優位になると知覚は鈍くなって、副交感神経が優位になると知覚が鋭敏になります。
交感神経が優位になると神経伝達物質の分泌が抑制され知覚が鈍くなるのです。
反対に副交感神経が優位になると神経伝達物質の分泌が増加するので知覚が敏感になり痛み、痒み、味、匂、恐怖、不安などの感覚が鋭敏になります。
女性に感覚が鋭敏な方が多いのは、男性に交感神経優位タイプ、女性に副交感神経優位タイプが多いからです。
人間は緊急事態(危機的状況)に交感神経を高めることで体の不調を感じ取る力をシャットダウンして集中力を高めることができるようになっているのです。
緊急事態に不要な感覚を排除してどうしてもしなければならないことに全力で取り組むために出来上がったシステムです。
そして緊急事態(危機的状況)が去った後は副交感神経が活性化してくると急に痛みを感じ始めるのです。
頑張った後にドッと疲れが押し寄せるのはこのシステムのためです。
交感神経が過剰な状態が続き、知覚も思考力も低下して体が疲れてしまっても、それに気づくことができずに頑張り続けた結果です。
交感神経過剰の状態が続くと思考力が低下するため人の話を受け入れたり、吟味したりすることもできなくなってしまうので、家族が心配して「休んだほうがいい」といっても聞き入れて休むこともできなくなってしまいます。
ですから、毎日必ず副交感神経が優位になる時間を作りましょう。
意識的に副交感神経を優位にする時間を確保することで体の感覚が鋭敏になり、体の不調に早め早めに気づくことができるようになります。
- そういえば腰が痛い
- そういえば方がパンパンだ
- そういえば体が冷え切っている
こんなことありませんか?それはあなたが頑張りすぎている証拠です。
こんな風に体の感覚が鈍っている人は大きな不調が来る前にしっかりと休んで副交感神経を優位にする時間を確保しましょう。
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