カンゾウ(甘草)
カンゾウという生薬を知っていますか?
カンゾウは中国の東北地方に自生するマメ科カンゾウ属植物の根や根茎を乾燥したものです。
漢方で使用頻度の一番高い甘い生薬です。
薬にカンゾウを配合することで、強烈な作用を抑えたり、刺激を減らすことができます。
漢方薬の名前に「甘草」や「甘」が入っているものは甘草が配合されています。
日本に自生しているカンゾウ(萓草)は、ワスレグサの別名を持つユリ科の植物でカンゾウ(甘草)とは別種で薬効はありません。
カンゾウの効果
- 副腎強化(補助)
- 解毒
- 抗アレルギー
- 抗炎症
- 低血糖の改善
- エストロゲン(女性ホルモン)を整える
などの作用があります。
主成分はグリチルリチン(甘味成分)です。
カンゾウは副腎皮質を刺激してコルチゾールや性ホルモンの肝臓での分解を抑えてくれます。
ですからカンゾウを摂取することでコルチゾールや性ホルモンの働きが持続します。
コルチゾールは短期のストレスに対処ために必須のホルモンです。
ですから、カンゾウを摂取することでストレスに対する耐性が強化されるのです。
ただし、ストレスが慢性化してコルチゾールの血中濃度の高まりが慢性化してしまうと様々な問題を引起してしまいます。(うつ病など)
さらに、カンゾウは血圧を上げるので、慢性疲労などよって低血糖になっている時に摂取すると良いでしょう。(元気が出ます)
ただだし、高血圧を引起すことがあるので、注意が必要です。
また、毎日10グラム以上のカンゾウを摂取すると体に水分が溜まりやすくなるので浮腫が発生しやすくなります。
主成分のグリチルリチン(甘味成分)は有毒成分を体外に排泄するのを促進してくれます。
カンゾウと併用してはいけない薬があるので、高血圧、狭心症、ホルモン剤などを使用している方は医師にご相談ください。
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