副腎をケアしよう
副腎という臓器を知っていますか?
副腎は腎臓のすぐ上ある臓器です。
小さな三角形の形をしていて、ぎょうざ位の大きさです。
普段あまり意識されない臓器ですが、人間の生命維持に極めて重要働きをしています。
副腎にはナトリウム、カリウム、水分バランスの調整、糖利用の調整、血圧を正常に保つなど、重要な働きがあるほか、ストレスホルモン(アドレナリン、ノルアドレナリン、コルチゾール)の分泌する働きもあります。
- アドレナリン
ストレス反応の中心的な役割を果たしていて、放出されると心拍数や血圧が上昇し、血糖値を上げる働きをします。アドレナリンは体組織に作用して運動能力や集中力を高めます。 - ノルアドレナリン
アドレナリンの前駆物質で人間の精神活動に作用して意識や感情、思考の働きを高めます - コルチゾール
コルチゾールはストレスからカラダを守ったり血圧を正常に保つための重要なホルモンで抗炎症作用や脂肪代謝の調整などの働きもしていますが機能が低下すると疲れやすさや、倦怠感、体重減少、低血糖、悪心、嘔吐などを引き起こします。
ストレスに上手に対抗できたり、困難があっても前向きに対処できるのは、ストレスホルモンが必要なだけ分泌されるからです。
ストレスホルモンが不足するとストレスに対抗するための心身の状態が整いません。
つまり、副腎が疲弊すると、ストレスに対抗できなくなり、前向きに考えられなくなってしまうです。
長期間ストレスを感じ続けると副腎が疲弊してしまうので、体が重い、やる気が出ない、会社に行きたくない・・・といった状態になってしまいます。
こんな時多くの人が「なんて自分は弱いんだ」「甘えてちゃダメだ」と自分を責めたりします。しかし、これではさらにストレスがたまって副腎がさらに疲れて、さらにやる気がなくなってしまいます。
長期間続いてやる気が出ない、何だかわからにないけど疲れが抜けない時は「副腎」をケアしてあげましょう。
副腎のケア
疲れてしまった副腎の修復は睡眠中に行われます。
10時から11時までには眠って十分な睡眠を取るようにしましょう。
また、リラックスすることも大切です。ヨガや瞑想をしたり、ヒーリングミュージックを聴いたり、アロマを楽しんだりして、意識してリラックスする時間を取李ましょう。
適度な運動(ウォーキングなど)も効果的です。カフェインや甘いものは控えましょう。
- 朝、コップ一杯の海塩水を飲みましょう
小さじ半分ほどの海塩を入れた水を飲むだけです。ナトリウム不足による立ちくらみ解消や気力アップに役立ちます。ただし、精製塩ではなく海塩を使ってください。海塩にはナトリウムの他にもマグネシウム、カルシウム、カリウム、亜鉛、などの必須ミネラムが入っているからです。 - ビタミB群を摂積極的に摂りましょう
副腎が疲弊するとビタミンB群を消耗します。 - タンパク質を十分に摂りましょう
タンパク質は体のエネルギーレベルや血糖値を安定させるとともに、副腎修復の材料になります。 - 野菜・果物十分に
野菜や果物は副腎疲労の治療を発揮する抗酸化物質を多く含みます。 - 朝食を食べましょう
朝食をとらないとエネルギー不足により心身の機能が低下してしまいます。和食がオススメです。ジャムをぬったパンと砂糖入りのコーヒーなど血糖値を急激にあげるものは避けましょう。 - カフェイン飲料を控えましょう。
カフェインは興奮物質です。さらに副腎が疲弊してしまいます。コーヒーやコーラ、カフェインの入った栄養ドリンクなどは控えましょう。 - 仮眠をとりましょう
30分以内の短時間の仮眠は副腎回復にに効果的です。仕事の効率アップにも役立ちます。
- 小麦と砂糖、牛乳を減らしましょう
小麦のような生成された炭水化物や砂糖は血糖値を急激に上げてしまいます。また小麦に含まれるグルテンや牛乳に含まれるカゼインは、人によってはアレルギー源になって、腸に炎症を引き起こすことがありますので注意してください。 - 毒素をとらないこと、排出することを意識しましょう。
重金属や化学物質が体内にあると副腎が疲れてしまいます。お腹の調子を調えて便通を良くする、汗をかく、薬味をたくさん摂取するなど、デトックスを心がけましょう。 - 副腎を温めましょう
副腎を温めてあげましょう。副腎の働きが活発になります。使い捨てカイロなどを背中(肘のちょっと上あたり)にはって温めると効果的です。治療器をお持ちの方は超短波(体の深部を温める電気)を使うとさらに効果的です。
大切な事は「やる気がでない」というのは「精神力や性格の問題」だけではないという事を理解しておく事です。やる気が出ない自分に「どんなことをしてあげられるか?」を知って実践する事です。やる気が出ない時、「副腎をケアする」という発想をお忘れなく!!
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