急激な変化について
ダイエットを行う場合、1ヶ月あたり体重の5%程度が望ましいといわれています。急激な変化に体が対応できないからです。あまり急激なダイエットをしてしまうと、リバウンドしたり、筋肉や代謝が低下して太りやすい体質になってしまうだけでなく、倦怠感や体の不調を感じたりやる気が起きなくなってしまったり・・・場合によっては摂食障害を引き起こしてしまうこともあります。
急激な変化は心身に負担を与えてしまいます。本来持っている体の機能を低下させたり狂わせたりします。生き物には恒常性(同じ状態を維持する)という機能が働いているので急激な変化には耐性ができてしまうこともあります。
例えばシットリした若々しい肌になりたくても、保湿しすぎることで様々なトラブルが生じます。肌が本来もっている自らが潤う力が損なわれてしまうからです。肌には「皮脂膜」「天然保湿因子」「角層細胞間脂質」という潤いを保つ3つの分泌物があって、これらが正常に分泌されることで肌は潤いを保っています。しかし保湿し過ぎると皮脂の分泌量が減少してしまいます。肌を保湿するためには「多すぎず少なすぎず」の適度な皮脂分泌が必要なのです。
保湿しすぎると
- 肌本来の潤う力が弱くなる
- 皮脂膜の分泌現象する
- 保毛穴の開きがひどくなってしまう(開いた毛穴に保湿剤が入り込んでしまう)
- 肌の機能が低下する(カビや細菌が繁殖しやすくなる)
- 肌荒れが引き起こりやすくなる
急激な変化に対する4つの反応
1.退化
ある刺激を与えすぎることで、これまで使っていた機能を体が「不必要」あるいは「過剰」と判断するようになり、その機能を低下させてしまいます。その結果、その刺激がないと生来の状態を保てなくなってしまいます。(上記の保湿など)
2.鈍化
ある刺激が強すぎることで体がその刺激による変化を「危険」と判断して、その刺激への反応を鈍化させます。その結果、同じ程度の刺激を与えても以前のような効果を得られなくなって、より強い刺激が必要になってしまいます。例えば、最初コーヒー1杯で元気が出ていたのに、次第に2杯、3杯飲まないと効果を得られなくなってしまいます。
3.過剰反応
ある刺激が強すぎることで体がその刺激による変化を「危険」と判断して、その刺激に対し過剰な反応を起こします。その結果、その刺激を与える前より、その刺激が弱くなってトラブルが生じます。例えば砂糖(精製された白砂糖)を摂ることで急激に血糖値が上昇した時、血管が受けるダメージを軽減しようとして膵臓からインスリンを大量に放出します。その結果血糖値が下がりすぎて低血糖状態になり、イライラしたり落ち込みやすくなります。(シュガーブルー)
4.傷・炎症
刺激が強すぎると筋肉や皮膚、血管が物理的なダメージを受けたり、交感神経優位の状態になって回復力が低下してしまいます。
大切なことは大きな効果・変化を求めて強くし過ぎない、やり過ぎないことです。「何変わった?」「なんか物足りない」といった程度のケアを長期間続けることが大切です。
そのためには、それを続けることにどんな意味と効果があるかということや、どれぐらいの頻度でどれぐらいの強度で行うことが心身のために役立つのかということをしっかり理解することが必要です。
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