コミュニケーションに大切な基本的姿勢
人は誰でも傷つくことが怖い
一見強そうに見える人でも活発に見える人でも、どんな人でも自分が傷つくのは怖いものです。
「そんなことはない!人を頭ごなしに怒る人や流暢に話す人もいるじゃないか!どれだけ嫌みを言っても気にもとめないひともいるし」・・そんな風に思う方もいるかもしれません。
しかし、「怒る」「怒鳴る」「話し続ける」「無視をする」「相手を言いくるめようとする」・・etc
これらは子供から大人になる過程で『自分が傷つかないために身につけた防衛策』なのです。本人さえも忘れて気づけなくなってしまっているかもしれませんが、幼くて深く傷ついた経験を元に見つけ、身につけてきた防衛策なのです。
ですから「私は、あなたを傷つけるつもりはありませんよ」という意思表示として世界中に色々な「挨拶」があります。多民族国家であるアメリカなどでは、腕を開いて弱点であるおなかや胸をさらしてハグをするということで、その意思を強く示す習慣があります。
程度の差こそあれ誰でも「この人は私を好きか?」「この人は私を認めてくれるか?」「この人は、私を理解しようとしてくれているか?」といったことを絶えず気にしながら話をし、否定され心が傷つくのを防いでいます。
ですからコミュニケーションで最も大切なことは「私はあなたを好きですよ!」「私はあなたを認めていますよ!」「私はあなたを理解しようとしていますよ!」といったことを伝えることです。
しかし言葉でそれを伝えることはめったにありません。ノンバーバルの表現もふくめ「あなたの話を聞いていますよ」「理解しようとしていますよ」という意思を伝えるために「聞く技術」を含めた「相手を受け入れる姿勢の表現」がとても大切になってきます。
コミュニケーションスキルの一番の基礎は、安心できる状況をつくることなのです。
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