睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠中に「無呼吸」(呼吸が完全に止まる)や「低呼吸」(呼吸の1回の量が減る)になることで、睡眠の質が低下する症状を睡眠時無呼吸症候群といいます。
睡眠の質が低下することで起きる健康被害も問題なのですが、ほとんどの人が自分の睡眠の質が低下したことで不足に陥っているという自覚がないため、昼間いつの間にか居眠りしてしまうことも大きな問題になっています。
ある調査によると睡眠時無呼吸症候群のため昼間に強い眠気を感じると訴えている人は、男性で3.3%、女性で0.5%(日本人の1.7%:200万人)となっています。男性の方が女性と比べて3~5倍も睡眠時無呼吸症候群になりやすく、重度になればなるほど男女比は大きくなる傾向があります。
男性では半数以上が40~50歳代が多く、女性では閉経後に急増することが特徴です。
睡眠時無呼吸症候群には3つのタイプあります。
- 閉塞型
鼻や口、肺などの気道(空気の通り道)一部が狭くなったり、塞がってしまったりすることで一時的に呼吸できなくなる - 中枢型
脳の呼吸中枢に異常が生じて、呼吸に必要な筋肉に指令が届かなくなって呼吸ができなくなる - 混合型
1と2の混合によって呼吸ができなくなる。2に続いて1起こります
どのタイプであっても、専門家による早期の治療が必要です。
十分に眠ったはずなのに昼間に強い眠気を感じる人、他者からの指摘があった人は健康面の問題(病気など)、社会的問題(事故など)を引き起こす前に、早めに専門家の診察を受けてください。
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