身体能力と成績と集中力
アメリカ合衆国カリフォルニア州教育局(CDE)による5年にわたる調査で健康状態と学習成績に相関関係があることがわかっています。
100万人以上の生徒を調査で学力検査の点数とフィットネスグラムの得点が相関があったのです。
CDEの調査では健康な子供の学力検査の点数は健康に問題を抱えている子供の2倍も高くなりました。
反対に考えれば、子供の健康を増進させることで、子供はより良い成績が取れるようになるということです。
このような結果を出したのはCDEだけではありません。
その調査のほとんどは運動が記憶力、集中力、学業態度に良い影響与えると報告しています。
フィットネスグラム
国が定めた身体能力の評価方法で有酸素運動能力、体脂肪率、腹筋の強さと持久力、体感の筋力と柔軟度、上半身の強さ、全身の柔軟性の6項目で測定します。
生徒はそれぞれの項目で最低基準をクリアすれば、1点獲得できるので、フィットネスグラムの最高得点は6点になります。
BMI・有酸素運動能力と注意力
精神生理学者チャールズ・ヒルマンの研究でも健康と成績の間に相関関係があると報告しています。
彼の研究ではフィットネスグラムの6項目のうち特に2つの項目が成績に強く影響していると結論づけられました。
BMIと有酸素運動です。
この2つの項目が高い生徒の脳電(EGG)を計測すると、注意力に関わるニューロンがより多く働いていました。
つまり、BMIと有酸素運動能力が優れていると、注意力ににも優れるようになり、その結果良い成績が出せると考えられるのです。
また、この2つの能力が高い生徒は、いわゆるエグゼクティブ・ファンクション(遂行機能)も高い傾向があることがわかっています。
「失敗した時、心を落ち着かせて失敗から学び、次は間違えないようにする」能力が高いのです。エグゼクティブ・ファンクションは、脳の前頭前野が司っています。
つまり、BMIと有酸素運動能力を高めることで前頭前野の働きが向上するということです。
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