持続陽圧呼吸療法
「睡眠時無呼吸症候群」の人は睡眠中に呼吸が止まってしまいます。
その中で鼻や喉の気道(空気が通る道)が閉塞することで起こるものを閉塞性睡眠時無呼吸症候群と呼んでいます。
これに有効な治療法に持続陽圧呼吸療法(CPAP)があります。
健康な人であれば目覚めているときは気道が十分に開いているので息が止まってしまうことはありませんし、あお向けで眠っても舌がのどのほうに少し落ち込みますが、呼吸に必要な気道の断面積は保たれています。
しかし閉塞性睡眠時無呼吸症候群の人は睡眠中に気道が狭くなって、呼吸に必要な気道の断面積が保てなくなってしまいます。そのため毎晩何十回も呼吸が止まってしまうのです。
CPAPではマスクを通して圧力をかけた空気を送り込むことで、気道の閉塞を防ぎ、睡眠中の呼吸停止状態を予防します。1998年からは日本でも健康保険が使えるようになっています。鼻マスクや空気圧をうまく調整することで、ほとんどの人がグッスリ眠れます。
いびきや無呼吸がなくなるだけでなく、睡眠時間が長くなる上睡眼の質も向上します。
そのため日中の眠気が減少して記憶力や集中力も向上します。
開塞性睡眠時無呼吸症候群の人は心筋梗塞などの心血管障害が原因で亡くなる確率が高まりますので、心当たりがある人は、CPAPを受けることを医療機関に相談してみてください。
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