脳の性能を引き出すビタミンB群
神経細胞は膜を隔てて外側はナトリウムイオン(プラス荷電)が多く内側はカリウムイオン(マイナス荷電)が多くなっているのですが、そのバランスは細胞膜にあるポンプの働きによって保たれています。このバランスが保たれていないと脳がうまく働はたらきません。(脳は電気を帯びているのですが、この電気は細胞の内側と外側でイオンの濃度が異なることによって生じます)
脳には1000億個の神経細胞があって、その細胞膜の中にポンプがいくつもあるのですから、ポンプ数は莫大な数になります。ですから、それを動かすのに莫大なエネルギーが必要です。ですから、脳は1日の総摂取カロリー約2000KCalの20%にあたる400KCalを消費するのです。
この莫大なエネルギーを供給するのは、神経細胞の中にあるミトコンドリアです。ミトコンドリアでブドウ糖が酵素によって酸化されてエネルギーが生まれます。この時酵素働くためにはビタミンB群が必要です。
ビタミンB群が不足すると脳はエネルギー不足になり、電気が不足するため元気がでなくなってしまいますし、最悪の場合、シナプスの成長が止まったり、神経細胞が死んでしまいます。
脳の性能を引き出し元気でいるためにはビタミンB群を摂ることが大切なのです。
感情を安定させるために必要なビタミンB群 | |
ビタミンB1(チアミン) | 10-100mg |
ビタミンB2(リボフラビン) | 10-50mg |
ナイアシンアミド(B3) | 10-100mg |
ビタミンB6(ピリドキシン) | 25-100mg |
ビオチン | 100-300mg |
パントテン酸(B5) | 25-100mg |
葉酸 | 400μg |
ビタミンB12(シアノコバラミン) | 400μg |
各ビタミンを多く含む食材 | |
ビタミンB1(チアミン) | 豚肉・うなぎ・たらこ・ナッツ類 ビタミンB1を効率的に摂取するには煮たり蒸したりする調理法が損失率が少なくすみます。 |
ビタミンB2(リボフラビン) | 豚レバー・鶏レバー・牛レバー・うなぎ・牛乳 |
ナイアシンアミド(B3) | たらこ・かつお・レバー類・びんちょうまぐろ・落花生 |
ビタミンB6(ピリドキシン) | かつお・まぐろ・牛レバー・さんま・バナナ |
ビオチン | レバー類・いわし・落花生・卵・にしん |
パントテン酸(B5) | レバー類、にじます、納豆、牛乳、ししゃも、アボガド、うなぎの蒲焼き、たらこ、かつお、さつま芋、モロヘイヤ |
葉酸 | 菜の花・枝豆・ほうれん草・からし菜・レバー類 |
ビタミンB12(シアノコバラミン) | 4牛レバー・鶏レバー・カキ・さんま・あさり・にしん |
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