免疫力
免疫力とは病気に対抗して体を守ろうとする力のことです。免疫力を高めると病気になりにくくなります。日常生活では私たちの周りには様々な種類のウィルスや細菌が存在していますが、免疫力がその脅威から守ってくれているおかげで健康な毎日が過ごせています。しかし、免疫力は20歳前後がピークで、その後は少しずつ低下していきます。それに加え免疫力を低下させる生活習慣やストレスによって本来の免疫力を出せなくなってしまっている人も少なくありません。免疫力を高めるためにできることを理解して、できることから毎日の生活に取り入れていきましょう。
免疫力を上げるためにできること4
筋肉を増やすアミノ酸
筋肉とアミノ酸と免疫力
筋肉には豊富にアミノ酸が含まれています。アミノ酸には体の中で作れる非必須アミノ酸と必須アミノ酸がありますがアミノ酸は筋肉を作るだけでなく、それ自体にも様々な働きがあります。
人間の体を構成するアミノ酸は、その総合力によって免疫細胞の産生を高め、その働きを強化して免疫力を高めてくれます。特にグルタミン、アルギニン、ヒスチジンの3つのアミノ酸は、崩れがちな免疫システムを正常に修復する働きがあります。バランスのとれたアミノ酸摂取を日頃から意識して心がけることは、免疫力を高めて病気を防ぐだけでなく病気の進行を食い止めることにもつながります。
効果的なアミノ酸摂取の例
- シスチンとテアニン(お茶などに含まれる成分でシスチンの吸収を促進)には風邪の予防効果があります。免疫力を増進させてくれるからです。
- フェニルアラニンは気分の落ち込みや記憶力に関係していて、脳や精神状態にも影響を与えることがわかっています。
- バリン、ロイシン、イソロイシンの3つのアミノ酸(BCAA)は、その一部が筋肉内に蓄えられていて、激しい運動をした時のエネルギー源になります。
- アルギニンは成長ホルモンの分泌を促します。成長ホルモンは免疫細胞の機能を増強します。
- アルギニン、プロリン、リジン、アラニンの4つのアミノ酸は体脂肪の燃焼を促進してくれます。体脂肪を分解する能力を高め代謝を促進してくれるので体温を上昇させ免疫力の向上に役立ちます。
- アスパラギン、チロシン、セリンの3つのアミノ酸は細胞分裂に必要な酵素の材料になるので新しく元気な細胞づくりに必要です。細胞が元気であることは免疫力を高めることにつながります。
- フェニルアラニンはが不足すると気分が落ち込んだり記憶力が低下することが報告されています。つまりフェニルアラニンを積極的に摂ることでストレスによる免疫力の低下を防ぐことにつながります
さらに・・
アスパラギン、チロシン、セリンの3つのアミノ酸は、肌の材料となると同時に新陳代謝を促し肌の老化も防いでくれます。アミノ酸の持つスキンケア効果としては肌の老化を防ぎ、くすみを取る、潤いを保ち肌荒れを防ぐ、シミ・ソバカスを防ぐ―などが挙げられます。アミノ酸は脳や精神状態にも影響を与えます。イソロイシン、チロシン、アルギニン、フェニルアラニン、グルタミン酸などです。チロシン、アルギニン、イソロイシン、グルタミン酸は興奮性の伝達物質になるので、頭が刺激的に働いて短時間で大量の情報を記憶することが可能になります。
免疫力を高めたい時はアミノ酸を豊富に含んだ食材を積極的に食べましょう。
次回は効果的にアミノ酸をとるための食材について考えてみます。
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