自分を変化させる
どうしてもネガティブな考え(自分はダメな人だ)に支配されて、どうしても変われないと感じる場合、「スキーマに関わる考えはすぐに変わらない」ということを知っていることが役に立ちます。
こうした状況から抜け出したい場合、「スキーマを修正」する必要があります。
大切なのはスキーマがあると、そのスキーマに反する情報が意識に入ってこないので、意識的にスキーマに反する情報を集め続ける必要があります。しかしスキーマに反する情報を意識的に集めても中々意識の中に取り込むことはできません。なぜなら、スキーマが活性化している時は、いくら情報を集めてもやはり意識の中に入ってこないようにシャットアウトされてしまうからです。
新しい考えを取り入れるために
答えは簡単です。①スキーマに揺らぎを生み出す、②スキーマに反する情報を取り込むという2つのステップを繰り返すことです。
「スキーマの揺らぎ」といわれると難しいと感じるかもしれませんが簡単に言えば「気分の変化」です。朝は怒られて「自分はダメな人間だ」と思っていても、仕事が上手くいって「チョットはイケているかも」と思ったり・・・といった具合に1日の内でも気分は変わるものです。
「自分はダメだ」と思っている時にいくら褒められてもその褒め言葉を受け取ることはできないものです。しかし仕事が上手くいって気分が良い時に褒められれば「チョットはイケてるかも」と思えるものです。これを意識的に行うのです。
スキーマに揺らぎを生み出す方法
方法は様々ですがスキーマに揺らぎを生み出す活動をして、その揺らぎによってスキーマに反する事実を受け入れる準備ができている時に、自分のまわりでスキーマに反する情報を自らの意志で探してみるのです。
例えば「人は裏切るものだ」というスキーマを持っているのであれば、長い間友人関係を築いている人を探してみたり、協力し合うことで様々な事を成し遂げている人を探したりetc・・といったことです。意識して探してみましょう。ただし1度や2度チャレンジしただけでスキーマは修正されません。繰り返し繰り返し行うことが大切です。
繰り返していくうちに「スキーマの揺らぎの幅や頻度が高くなる」「スキーマに反する事実が大量に見つかり始める」ことになってスキーマの修正が行われていきます。スキーマへの影響が出るまで(チョットした変化が出るまで3ヶ月)継続していきましょう。
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