食べ物で心をケアする講座32

緑茶成分テアニン

緑茶には沢山の体に良い成分が含まれています。緑茶のうまみ成分の多くはアミノ酸によるものですが、緑茶に含まれるアミノ酸の半分を占めるのがテアニン(γ-エチルアミノ-L-グルタミン酸)です。昆布のうまみ成分グルタミン酸の仲間です。

テアニンは乾燥した緑茶に1~2%含まれていて、水溶性なので茶葉にお湯を注いで茶にすると苦味成分やカフェインや渋み成分であるタンニンと一緒に抽出されます。テアニンは血液―脳関門を通過することができるので脳入って直接働くことができます。神経細胞膜の電荷の逆転を防ぐので興奮を抑えます。テアニンはストレスを和らげリラックスさせる効果があるということです。

テアニンの作用
  • 神経細胞保護作用
  • リラックス作用(α波出現)
  • 血圧低下作用

テアニンを摂取してから30~120分以内に脳波を測定すると脳内に心身ともにリラックスした時に発生するアルファー波が発生することが確認されています。

ある実験ではテアニンを200ミリグラム摂取した人は、同じ環境で過ごしてもストレスによる心拍数、唾液中のIgA値(免疫グロブリンA)、主観的なストレス尺度が低いという結果が出ています。(IgA値は病原体が感染した時やストレスのかかったときに増加します)

奥村英樹

心理カウンセラー、加圧インストラクター、整体ボディケアセラピスト、スポーツフードアドバイザー、家庭物理療法師、医療機器の販売及び貸与営業所管理者など心と体をケアするための資格を持つ心と体のケアのスペシャリスト

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