眠気が起きる仕組み
眠気を起こす大きな要因は睡眠物質と体内時計です。
起きている間は脳に睡眠物質が溜まり続けるので長い時間起きていると段々眠たくなってきます。睡眠物質にはプロスタグランジンD2やアデノシン、神経ペプチドなどあります。睡眠物質が増えすぎると脳が破壊されてしまうので眠ることで睡眠物質の生産を止めて、その間に睡眠物質を分解します。
人間は北欧の極夜のように日中でも薄明か太陽が沈んだ状態が続く状態で生活していても、規則正しく眠ったり目覚めたりします。これは睡眠と覚醒が体内時計のリズムに従っているからです。体内時計の周期に従って夜眠くなって、朝は自然と目覚めるのです。このリズムを概日リズムといいます。
睡眠周期
赤いグラフは脳内の睡眠物質を表しています。睡眠物質は覚醒中に増えて睡眠中に減ります。黄色とグレーのグラフは概日リズム(睡眠周期、覚醒周期)を示しています。睡眠物質が増加し入眠周期と接すると眠ります。睡眠中は睡眠物質が分解されて睡眠物質の量が減ります。睡眠物質が十分に少なくなって覚醒周期と接すると目が覚めます。
いくら睡眠物質が溜まっても体内時計のリズムと合わなければ眠気がこないのです。
例えば徹夜をすると睡眠物質が十分に脳にたまっているのですが、朝は体内時計による睡眠覚醒リズムとずれてしまっているので徹夜明けの朝は眠くなりません。
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