加圧トレーニング理論編(42)

筋肉内の酸素環境

加圧トレーニングの際、血流を制限することで体内での様々な変化が生じます。

加圧することで生まれる様々な変化について考えてきたいと思います。

筋内酸素環境

適切な圧力で加圧トレーニングを行うと静脈の血流が制限されて、筋内で血液プーリング(血液が留まる)がはじまります。この状態でトレーニングをし続けると筋肉内部の酸素濃度が低下して、筋肉内で代謝産物や成長因子などが生成・分泌されて局所的に蓄積されます。

運動中に筋肉内が酸素濃度が低下することで無酸素性の代謝が活発になって、乳酸・水素イオン・アデノシンなどの無酸素性代謝産物の蓄積が促進されます。そして運動後に除圧(加圧ベルトを外す)すると運動前よりも筋肉内が高酸素化されることが分かっています。

毛細血管

加圧して運動を行うと短時間で高強度の無酸素運動(最大筋力や瞬発力が必要な運動など)と同等の変化が起きるばかりか、除圧後の高酸素化により筋肉の活性化も促進されるのです。

加圧トレーニングは決して楽なトレーニングではありませんが、短時間で無酸素運動によるトレーニング効果を最大限に引き出すことができる上、トレーニング後の筋肉のダメージがとても少ないトレーニング方法なのです。

トレーニング後のダメージが少ないことはトレーニングを継続するためには大きなメリットになるはずです。

奥村英樹

心理カウンセラー、加圧インストラクター、整体ボディケアセラピスト、スポーツフードアドバイザー、家庭物理療法師、医療機器の販売及び貸与営業所管理者など心と体をケアするための資格を持つ心と体のケアのスペシャリスト

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