脳の性能を引き出そう
脳が活発に働くためには大量のカロリーが必要です。成人の脳は1日に400kcalものエネルギーを消費します。
必要なカロリーの大部分はデンプン(糖類:パン、穀物、イモ類など)からブドウ糖を作って得ています。ですから毎日の活力のために毎日デンプンを取ることが大切です。デンプン→ブドウ糖→血糖値上昇のスピードも重要です。
デンプンがブドウ糖に急激に変わる食べ物(砂糖や高度に精製されたデンプンなど:ファストリリース)を食べた時は急激に高血糖になって、過剰のブドウ糖がタンパク質と化学反応を起こして血管にくっついたり脳内で炎症を起こし神経細胞を破壊するといったトラブルを引き起こしてしまうからです。余った糖類は筋肉や肝臓にグリコーゲンとして、次に脂肪として貯蔵されます。つまり急激な血糖値の上昇は肥満の原因(ダイエットの敵)にもなります。
高血糖状態になると、それを正常な血糖値に戻そうとインスリンが大量に放出され、今度は血糖値が急降下して低血糖を招くことがあります。低血糖は脳のエネルギー不足ですから、とても強いストレスになって、今度は血糖値を上げるためにストレスホルモンのアドレナリンを放出します。アドレナリンは怒りを起こすので気分が悪くなります。これを「シュガーブルー」と呼んでいます。
シュガーブルーについて
シュガーブルーは血糖値の急激な上昇 → インスリンの大量放出 → 低血糖のストレスに対してアドレナリンを放出 → 気分の悪化という流れで起きる気分の悪化のことです。
シュガーブルーを防ぐためには食事をゆっくり時間をかけて食べることと、食べた後にゆっくりと糖に変わる「スローリリース」の食べ物を選んで食べることが大切です。脳にとってスローリリースの糖類は優れたエネルギー源なのです。
スローリリースの糖類
野菜、豆類、全粒粉など
精製されていないデンプンは酵素によってブドウ糖がゆっくりと血液中に放出されていきます。フルーツに含まれる果糖も白砂糖や精製されたデンプンと比べ、ブドウ糖に変換されるのに時間がかかるスローリリースの糖類です。
ファストリリースの糖類
白砂糖をはじめとする高度に精製された糖類を大量に含む食べ物
小麦粉でも全粒粉を摂るなど、できるだけ精製されていない自然に近い成分バランスの食品を摂るようにしましょう。
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