食べ物で心をケアする講座17

なぜネガティブな感情が続くの?

誰にでも落ち込んだり、イライラすることはあるものですが、普通は明確な原因があって原因がなくなってしまえば気分も戻るものです。しかし中には原因がなくなってしまったのに落ち込みやイライラが継続してしまう人もいます。

原因がなくなってしまったのにネガティブな感情が継続する場合が要注意です。

ネガティブな感情が続く原因

強烈な悲しみなどが継続した

ネガティブな感情を強烈に感じている状態がが継続すると「脳の記憶に関わる伝達物質であるアセチルコリンの受容体の増加」したり、「脳内物質のバランスの崩れ」が起こります。その結果、ネガティブな感情が継続したり気分の変調が激しくなったり(ムードスウィング)します。

使った感情や感覚は強化されていきますので、原因がなくなった後もネガティブな感情が強いまま残ってしまいます。

脳内物質のバランスの崩れ
  • セロトニンの不足
    セロトニンは他の神経伝達物質であるドーパミン、ノルアドレナリンなどの情報をコントロールし精神を安定させる作用があります。
  • ノルアドレナリンの不足
    ノルアドレナリンは集中、記憶、積極性を増加させ、痛みをなくし、強い覚醒力で人間の意識を維持する働きがあります。
  • ドーパミンの不足
    ドーパミンは意欲・運動・快楽に関係する神経伝達物質で、「気持ちが良い」「心地良い」と感じると出るといわれています。

生活環境や生活習慣によるこれらの脳内物質を過剰に消費したり、ビタミンやミネラル、アミノ酸など生産に必要な栄養素が不足すると起こります。

脳のイメージ

その他の原因
  • 栄養素の不足
    必須脂肪酸・アミノ酸・ビタミンとミネラルの不足
  • 低血糖
  • 砂糖の過剰摂取

などによってもこうした症状が継続します。

対策

  • タウリンというアミノ酸を摂取する
  • ビタミンB群と魚油を摂る
  • 大量のビタミンCを摂取する
  • セロトニンとノルアドレナリンの材料となるアミノ酸を摂る。
  • セントジョーンズワートを摂る
  • 必須脂肪酸を摂る
  • トランス型脂肪酸を控える
  • ミネラルをバランスよく摂る
  • 砂糖の過剰摂取をひかえる

ネガティブな感情が継続している時や気分の変調が激しい時は脳内のバランスを調える食事を心がけましょう。

栄養素とそれを多く含む食材
タウリン貝類、イカ、タコ
ビタミンB群

(ビタミンB2、B3、B6、B12)

玄米、レバー類、鰻
葉酸レバー類、黄な粉、野菜
DHA

EPA

イワシ、サバなどの青魚、マグロならトロの部分に多く含まれています。目の裏のゼリー状の部分(眼窩脂肪)には、最も多くのDHAが含まれています。

「おすすめ」

きんき、さんま、いわし、ぶり、はまち、うなぎ蒲焼き、ほんまぐろ、さけ、さわら

ビタミンCアセロラ、柿、キウイ、赤ピーマン、菜の花、いちご、グレープフルーツ、ブロッコリー、レモン、みかん、パパイヤ、カリフラワー、さつまいも、キャベツなど
トリプトファン

フェニルアラニン

チロシン

バナナ、豆乳、牛乳、ヨーグルト、チーズ、ひまわりの種、アーモンド、ラッカセイ、糸引納豆、すじこ、たらこ、白米、そば、小麦胚芽、シラス、大豆、ゴマ、高野豆腐、りょくとう、油揚げ、肉類、魚類
必須脂肪酸オリーブ油、胡麻油、米糠油、サフラワー油、大豆油、トウモロコシ油、菜種油(キャノーラ油)、ひまわり油、綿実油、

落花生油

マグネシウムわかめ、ひじき、かぼちゃの種、炒りゴマ、そば粉、小麦胚芽、焼き海苔、玄米、きな粉湯葉あさり
カルシウム干しえび、ごまめ、干しひじき、チーズ、ゴマ、昆布、青海苔、切干大根、油揚げ、あさり、きな粉、黒砂糖
亜鉛牡蠣、かに、肉類、鰻
マンガン青海苔、きくらげ、生姜、干しえび、えごま、アーモンド、しじみ、干し柿
ひじき、レバー類、魚介類

奥村英樹

心理カウンセラー、加圧インストラクター、整体ボディケアセラピスト、スポーツフードアドバイザー、家庭物理療法師、医療機器の販売及び貸与営業所管理者など心と体をケアするための資格を持つ心と体のケアのスペシャリスト

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