短時間で親密になるコツ
「良好な人間関係を作るために必要なものはなんでしょう?」と尋ねると「人間性だ」と答える人が多いものです。この答えは半分正解です。というのは、いくら素晴らしい人間性を持つ人であっても「うまく伝えられなければ」良好な人間関係を築くのは難しいからです。つまり友好関係を築くスキルがあるとより良好な人間関係を築きやすくなるということです。それでは友好関係を築くためのスキルとはどんなものなのでしょうか?
友好関係を築くスキルとして最も大切なのが共感力です。他者の見方を理解して相手の立場から様々な事を見る力が必要です。
こうしたスキルを身につけることで相手との間に尊敬や信頼が生まれ、それを基盤に良好な人間関係が作られていきます。それでは共感力を高めるスキルを十分に発揮するためのスキルを確認してみましょう。
スキル一覧
- 自己紹介で自分を印象づけましょう
初対面の場合、最初の7秒で第1印象は決まって、その後のその人の判断にしばらくの間影響を与え続けます。対象者に会う前に「その人と楽しく話せている」様子をイメージして自信深め、落ち着きを取り戻し好感度をアップさせるノンバーバルを使いこなすための準備をしましょう。自己紹介のときは名前をはっきりと言いましょう。「はじめまして!(1拍おいて)○○と申します」のように自分の名前の前に少し間をおくと、名前が印象に残りやすくなって名前を相手覚えてもらいやすくなります。名前は一度だけでなく会話の中で何度も出しましょう。(10分に1回ぐらいが目安です) - 落ち着いて相手への気配りをしましょう
時間がない時でも相手とじっくり丁寧に向き合いましょう。相手のノンバーバルを読み取って相手の心理状態に気を配りながら、自分の視線・姿勢・体の角度・足が向いている方向など、友好を伝えるノンバーバルに気を配りましょう。 - 相手の話を聞きましょう
できるだけたくさん相手の話を聞きましょう。初対面の時は出来るだけオープンクエスチョンを使って自由に話してもらいましょう。(YES、NOで応えられない質問)
☆週末はどうやって過ごしますか?
☆仕事への夢はなんですか?
☆今の仕事のやりがいはなんですか?
といった質問です。相手にたくさん話をしてもらいましょう。親密になるためには相手の情報をたくさん知ること大切です。
- 心を開いて話しましょう
勇気が必要ですが自分心を開いて打ち明け話をしましょう。自分が心を開いて自己開示(自分の恥や秘密:初対面での開示レベルには配慮が必要です)すれば、相手も心を開いて自己開示してくれます。(自己開示のレベルと、親密さは深い関係があります)家族への愛情、大切なもののために何かをしたいという気持ち、自分の失敗など、初回はチョットした秘密で良いでしょう。 - 相手の不安をくみ取って不安を取り除く提案をしてあげましょう。
「時間は30分程度です。最後に質疑応答の時間を取りますから最初に必要なことを率直にお話しくさい。お話を十分聞いた後に、こちらの考えをお伝えします」など、相手が気にしていそうなことをあらかじめ伝えておくと、相手は不安が軽くなって話しやすくなるはずです。 - しっかり相槌打ちましょう
話しやすい人と思ってもらうためには「あなたの話に興味がありますよ」という意思を伝えることが大切です。そのためには「適度に相槌を打つ」ことが役に立ちます。自分が普段どんな相槌を打っているのかをビデオなどにとって知っておきましょう。頷く角度、頻度、回数の癖などどんな印象を与えているかを理解し工夫しましょう。1度に2回、3回とうなずくと、相手をせかしているように受け取られてしまうことがあります。相槌で使う音の種類や高低、言葉にも注意を配りましょう。相槌に「なるほど」「スゴイ」「知らなかった」など相手の言葉を肯定する言葉を使うと効果的です。熱心に話を聞いていることを積極的に伝えましょう。 - 臨機応変にしましょう
☆これが私のやり方です。 ☆私は前からこうしています。 ☆私が悪いのではありません。
上記のような言い方は険悪なムードを作ってしまいます。人は1度決めた1つのやり方に固執してしまうと、相手が大切に思うこと必要だと思っていることが分からなくなってしまいます。行動や習慣が上手く働かない時は、相手が何を必要としているのか大切にしているのかを考え別の方法も取り入れてみましょう。
- 時間を区切って場所を移動しましょう
短時間で親密度を深めるために有効な方法は、一緒に過ごす時間を小分けに区切って、その都度場所を移動することです。場所を変えるたびに新しい経験を1つ積むむようで、移動するたびに以前から付き合っているような感覚を感じてもらうことができます。ですから、初めてのデートは食事、デザート、コーヒー、酒と何軒もの店を回りましょう。数時間しか一緒に過ごさなくても、数日をともに過ごしたような感覚を得られるでしょう。ただし、それぞれの場所では、できるだけ時間を取ってゆったりと過ごしましょう。やりすぎると焦っているように見えたり、飽きっぽい性格のように思われてしまうことがあるからです。
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