食べ物で心をケアする講座5

脳の燃料ブドウ糖

ロボットも家電も自動車も燃料なしでは動きません。車はガソリン、パソコンは電気・・そして人間はブドウ糖を燃料として考え動きます。つまり人はブドウ糖を使って笑い、泣き、歩き、走るのです。

ブドウ糖がホンの数分脳からなくなれば考えることも、感じることもできなくなってしまいます。ですからブドウ糖を体(特に脳)に行き渡らせる必要があるのです。

ブドウ糖の供給力を上げるために
  • ブドウ糖を運ぶ血液の流れが良いこと
  • 血液に溶けているブドウ糖(血糖値)必要な濃度になっていること

が必要です。

血液中のブドウ糖の濃度はインスリンという膵臓から分泌されるホルモンによって常に一定の範囲内に保たれています。(正常な血糖値の範囲は60~160)

血糖値の影響

脳の燃料ブドウ糖

血糖値の変化による影響
  • 血糖値が高くなる ⇒ エネルギー豊富で気分が高揚(高くなりすぎると危険です)
  • 血糖値が低くなる ⇒ 脳のエネルギーが不足して脳が働かなくなり
    • 眠気・・あくびが出てくる。
    • 感情が不安定・・・イライラ、怒り、不安、落ち込みやすいなど
    • 無気力な状態・・・体に力が入らない、やる気が起きない
    • 脳機能の低下・・記憶力、理解力の低下
    • さまざまな身体症状・・・めまい、震え、空腹感や脱力感、疲労感に襲われる

などの症状が出ます。(この症状をムードスウィングといいます。)

低血糖の状態が続くとネガティブな思考に支配されてしまいます。心の安定は燃料であるブドウ糖を脳に安定的に供給していて初めて得られるのです。

気をつけてほしいこと

血糖値に悪影響すること
  • 無理なダイエットや不規則な食生活などをつづけて低血糖の状態を長期間継続する
  • 甘いものを摂りすぎる(血糖値が急激に上がるとインスリンが大量に分泌され、低血糖に陥ることがあります)

するとムードスウィングに陥り、仕事や人間関係、場合によっては日常生活も困難になることがあるようです。

バランスが取れた食事をし不足している栄養素を補い(必要があればサプリメントを使うのも良いでしょう)適度な運動や休養を生活習慣に取り入れるなど、生活習慣を調えることで脳の状態が調う ⇒ 体の状態が調う ⇒ 心の状態が調うとなって、心が安定し穏やかな生活が送れるようになっていきます。

メジャーでウェストを測る女性

知っておいて欲しい事

  • 脳の糖代謝にはB6が必要です。
  • B6が不足するとセロトニンが脳に不十分なることがあります。
  • 砂糖を分解するのにB1が必要です。
  • 大量の砂糖を摂取すると大量のインスリンが分泌されて低血糖に陥ることがあります。

脳の燃料不足で起きる症状

  • めまい、ふらつく
  • 悪夢、夢遊病、眠っている間に話す
    • これはB6の不足
  • 猜疑心が強くなる
  • 心が混乱するから明瞭に思考したり、判断できなくなる。
  • 睡眠障害
    • 寝つきが悪い、夜中にしばしば目が覚める。しかも一度目が覚めるとなかなか寝付けない
  • 記憶力/決断力の低下
    • 大量の砂糖を摂取するとこれを分解するのに記憶にとって大事なB1が枯渇してしまい記憶力が低下してしまいます。
    • 決断力がなくなり(優柔不断)、日常のことを決めることができなくなります。
  • 砂糖(甘いもの)が欲しくてたまらなくなります。
  • 心配が増えて集中力が低くなります。
  • 不安、恐れ、怯えが強くなります。
  • 寝汗をかくようになります。
  • 少量の酒でハイになようになります(普段糖が不足しているため)
  • 朝起きられない、異常な疲労感
  • 気分の落ち込み(うつ症状)
  • 気分のコントロールがきかない
  • イライラ、突然の怒り(キレル)
  • 食後や午後遅く(夕方4時ごろ)になると眠くなります。
    • 食事を摂ると元気になるはずですから、眠くなるのはブドウ糖レベルが低下したからと考えられます。

奥村英樹

心理カウンセラー、加圧インストラクター、整体ボディケアセラピスト、スポーツフードアドバイザー、家庭物理療法師、医療機器の販売及び貸与営業所管理者など心と体をケアするための資格を持つ心と体のケアのスペシャリスト

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