コミュニケーションで幸+する講座14

命を守る3つの反応

命を守る3つの反応を理解することはノンバーバルから相手の心の状態を汲み取るために重要です。

命を守る3つの反応

大脳辺縁系には命を守るための本能的な反応が残っています。危険に直面した時に起こす3Fという反応です。

  1. 固まる(フリーズ)
  2. 逃げる(フライト)
  3. 戦う(ファイト)

この3つの反応は次のような優先順位で選択されます。

1:固まる ⇒ 2:逃げる ⇒ 3:戦う

そして、そのことを頭に置いて反応を観察すると、考えていること、感じていること、しようとしていることを理解する手掛かりとなるノンバーバルを見つけることができるようになります。今日は固まる反応(フリーズ)についてご説明します。

戦う反応(ファイト)

戦う反応は最後の選択です。危機が訪れた時、固まっても逃げても助からないと感じたときにする最後選択です。

生き物は攻撃してくる相手をやっつけ自分を守るために恐怖を怒りに変えるという方法を身につけました。(つまり怒るという事は恐怖を感じているということです)しかし人間社会では恐怖を怒りに変えて相手にぶつけたり爆発させて周りに危険を及ぼすことは反社会的なことになり、ほとんどの場合問題を引き起こしてしまうので人間だけは戦う反応(戦闘)に代わる新たな方法を開発し発達させてきました。
進歩例えば「言葉による攻撃」です。侮辱・中傷・皮肉・反論などの言葉による攻撃は人間独自の「戦う反応」なのです。言葉以外にも姿勢・目つき・胸を突き出す・相手の個人空間を侵害する(家など)などで攻撃をします。こうした攻撃は仕草や行動の中にあらわれます。ただし攻撃的な感情の高ぶりは思考力を低下させてしまいます。

攻撃的な感情がたかぶると認知能力を司る大脳新皮質より大脳辺縁系が優先され、脳のあらゆる機能を(感情と関係の強い)大脳辺縁系が支配してしまうからです。

言葉による攻撃
  • 侮辱
  • 反論
  • 中傷
  • 煽動
  • 皮肉 など
    直接的・間接的に攻撃する
言葉以外の攻撃
  • 民事訴訟
  • 姿勢
  • 目つき
  • 胸を突き出す
  • 個人的、集団的な空間を侵害するなど
    (自宅、パーソナルスペース・職場など)

ファイト反応についての知識を身につけていれば、攻撃に関わる仕草や行動について自分がどんなサインを相手に送っているかを理解できるので、無意識に示した戦いの反応が相手を不快にさせた可能性について早い段階でチェックして可能な限り早期に関係を修復することが可能です。

相手の攻撃的な感情をいたずらに刺激し大きな衝突に発展することを避け、相手の攻撃から自分の精神と肉体守ることができるようになるでしょう。

怒りのノンバーバル

無意識に中指を見せる行為は苛立ちや傲慢さを表します。中指1本だけを立てる仕草に注目してみましょう。女性は膝に手をのせて行うことが多く男性は横顔に手を当てて行うことが多いようです。

苛立ちの仕草

怒りの仕草を習う-中指を使う1
怒りの仕草を習う中指を使う2

男性は横顔に中指をあてることが多く女性は膝の上で行うことが多いようです。

苛立ちの仕草2

怒りの仕草を習う-中指を使う4
怒りの仕草を習う中指を使う3

中指でメガネを上げる仕草や中指で鼻をかく仕草は女性、男性に共通しやすい仕草です。

人間はストレスが大きい場面で中指を立てることが多いのです。伸ばした中指で顔を触る仕草は反発や嫌悪、憤り、不快といった心理状態を表している可能性が高いようです。

奥村英樹

心理カウンセラー、加圧インストラクター、整体ボディケアセラピスト、スポーツフードアドバイザー、家庭物理療法師、医療機器の販売及び貸与営業所管理者など心と体をケアするための資格を持つ心と体のケアのスペシャリスト

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