光と自律神経の関係
幸せを感じやすい体質になるためには、それに必要な感覚や感情、つまり安心・安全・穏やかさなどを感じる回路を繰り返し使うことが大切です。それらを繰り返し感じることで感じる力を強化できるからです。
その為には普段からリラックスする時間を積極的にとることが大切です。人それぞれ、自分に合ったリラックス方法があるでしょうが、今日は「光の位置を考える」という方法をご紹介します。
人間がまだ原始の暮らしをしていた頃「火は安全の象徴」でした。外の危険な世界から安全で仲間のいる場所に戻ってきたことを象徴する存在でした。外敵を追い払い身を守ってくれる象徴でした。そして、そうした記憶は時を超え、時代を超えて人間の遺伝子に組み込まれています。
ですから人は焚火を見ると副交感神経が優位になり、リラックスします。反対に「太陽の光」を浴びると体内時計がリセットされ1日の活動をこなすために体を活性化していきます。人は太陽の光を見ると交感神経が活発に働き始めるのです。
現代では焚火を焚くことはあまりありません。日常生活の中ではほとんど皆無といってよいでしょう。
しかし太陽の光と焚火に対する反応は人間の遺伝子にしっかりと組み込まれていて、目線よりも上にある光は「太陽の光」、目線よりも下にある光は「焚火」として認識します。
ですから普段から忙しく交感神経優位の生活を過ごしがちな現代人が普段からリラックスする時間を積極的にとるためには、夜の暮らしの中、目線よりも下の光を積極的に使うことが大切です。ちなみに多くの国々では、夜のライトは目線の下に配置しているそうです。日本では天井にライトを設置するケースが当たり前ですが、これは高度成長期に天井にライトをつけることで効率よく(少ない電球で)室内を明るくすることができるとい発想によって、この方式が定着したそうです。
コメント