エネルギーの使い道
睡眠と回復
人は睡眠中に体の状態を整え、修復すべきところを修復し朝目を覚まします。エネルギーを蓄えるべき体をできるだけ完璧な状態に近づけて目を覚ますのです。毎朝完璧な状態で目を覚ませるとは限りませんが、そこから1日3度の食事をとって1日で使うべきエネルギーを体の中に取り込みます。
食事からとったエネルギー(ビタミン、ミネラル、タンパク質、脂肪、糖質)は、以下のように使われます。
- 基礎代謝、体の修復、免疫機能といった体の機能の維持、回復に使われます。
- 体を動かしたり、それによって何かの作業をしたりする運動機能の使われます。
- 頭の中で考える回路に電気を流したりして、思考機能に使われます。
考えて欲しいのは基礎代謝、体の修復、免疫機能のエネルギー消費に占める割合です。
- 早食いをする習慣がある人がいるとします。早食いをすることで食べ物は良く咀嚼されず、形を残したまま胃の中へと入っていきます。消化⇒吸収するために必要なエネルギーは、ゆっくりと良く咀嚼する人と比べると多く必要になります。
- 食事中や食後に水などの冷たい飲み物を大量にとる方は、消化に最適な温度が37.3度前後であるのに、36.5度など、消化酵素が上手く働かない温度まで下がることで、消化⇒吸収するために沢山の時間とエネルギーが必要になってきます。
- エアコンで体が冷え切ってしまうことで体の温度を維持することにエネルギーを使います。
- 疲労によって硬くなった筋肉によって押しつぶされた血管の中をとおって血液循環させることで、心臓の負担が大きくなってエネルギーが沢山消費されます。
- 睡眠不足によって体の機能が回復しないまま生活することでエネルギーの使用効率が低下します。
- 生活習慣や環境によって基礎代謝、体の修復、免疫機能に使うエネルギーの量が増えてしまいます。
上記のような状態が続くと、運動や思考に使えるエネルギーが少なくなってしまいます。運動量は1日の暮らしの中で減らすことは難しいものです。さらに思考に使われるエネルギーが圧迫され、上手く物が考えられなくなドンドンネガティブな考え方になってしまいます。
ネガティブな考え方が続くと体の中では、体を酸化したり、細胞を傷つける活性酸素が大量発生したり、免疫力や体の修復能力が落ちたり、睡眠がうまく取れなくなったり・・そしてさらに思考に回せるエネルギーが減ってネガティブになって・・と悪循環に陥ってしまいます。
実際、うつ病になる方には、早食い、冷たいものを沢山飲んだり食べたり、お風呂に入らずシャワーだけで済ませる方がかなりの割合でいらっしゃいます。
食事のとり方、入浴の仕方、エアコンの使い方など、生活環境を見直すことで、前向きで元気な考え方ができるようになったり、良いアイデアが浮かぶようになっていきます。気分が落ち込みやすい、不安を感じたり、焦ったりしやすいと感じていらっしゃる方は、食習慣、生活習慣などを見直してみてはいかがでしょうか?
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