安全で健康的なストレス対策
ストレスへの対策としてアルコールや抗不安薬、睡眠薬などに頼りすぎると、脳内伝達物質や血糖値などのバランスが崩れてしまいます。脳内伝達物質のバランスが崩れると心が不安定になったり、ネガティブな感情を抱きやすくなってしまいます。血糖値バランスが崩れても心は不安定になってしまいます。
脳内伝達物質や血糖値のバランスを保ちながら健康的にストレスに対処するにはどうしたら良いのでしょうか?
ストレスと栄養摂取
ストレス対策として栄養素の摂取はとても重要です。ストレスを感じると「ビタミンB群」や「ミネラル」が大量に消費されるからです。ストレスが強く長くなればなるほど、これらの栄養素が消費される量が増加し不足しやすくなってしまうので、補給する必要があります。
ビタミンB群と亜鉛
ビタミンB群が不足すると・・
- ミトコンドリアでのエネルギー生産ができなくなって脳がエネルギー不足に陥ります。電気シグナルが発生しにくくなって脳内の情報伝達が遅くなります。
- ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンなどの心の安定に重要な役割を持つ伝達物質の生産ができなくな流ので、脳の興奮が不足してやる気がなくなってしまいます。長期化する鬱病などメンタル的な病気にかかってしまうこともあります。
亜鉛が不足すると・・
- 亜鉛が不足すると多くの障害が発生します。亜鉛は100種類以上の脳内酵素の補因子なので、亜鉛不足になると感情が極度に不安定になってしまいます。亜鉛不足が原因で不安障害や鬱病になっていると考えられるケースも多いのです。
- 亜鉛は脳の発達やその働きに重要な役割を果たしているので、子供の頃に不足すると脳の発育の遅れや性的な発達の遅れが起きてしまいます。大人になってから不足すると、食欲不振、味覚異常、嗅覚障害、イライラ、疲労、無感動、健忘症、うつなどの症状があらわれます。亜鉛不足と拒食症に因果関係があるという研究もあります。
- 亜鉛には脳から銅、鉛、水銀、カドミウムなどの有毒な重金属を取り除く働きがあありますので、亜鉛が不足すると銅が脳内に残って銅の脳内レベルが上昇して、パラノイア(ある妄想を始終持ち続ける精神病)、暴力、気分の激変、幻覚、幻聴などの症状が起こります。
鉛の脳内レベル上がると学習障害、行動障害が起こります。
水銀の脳内レベルが上がると不安、感情の不安定、過剰な反応、不眠などが起こります。
カドミウムの脳内レベルが上がると多動や幻覚といった症状が起きるだけでなく、脳の神経細胞ダメージを受けてしまいます。
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