幸せを増やす講座82

瞑想って何だろう?

「瞑想」とい言葉を聞くと宗教的なイメージや神秘的なイメージがあって、「自分とは関係ないなぁ」と感じる人も多いのではないでしょうか?しかし、実際は「集中力のトレーニング」だったり、「体の感覚を感じるトレーニング」だったり、「リラクセーションのトレーニング」だったりして、特別な儀式の中で行わなければ日常で使える「精神の安定を高めるトレーニング」です。

宗教的、あるいは神秘的な演出を行った方が瞑想状態になりやすいので、そうした雰囲気の中で行うことも悪くはないのですが、できれば日常的に、もっと気楽な気持ちで取り組んでいただけたらと思います。

瞑想とは一体どういったものなのでしょうか?ものスゴク簡単に言えば、

1日5万以上といわれている思考についての判断や予測を行わない(自分によって良い事、悪い事など)ことで、そこから生まれるストレスや感情的悪影響を受けないようになるために、何か別のものに意識を向けるトレーニングを行って集中力やリラクセーション能力を高めていくこと

といえるでしょう。

正式に瞑想を行っている方からはお叱りを受けるかもしれませんが、私はこう解釈しています。意識を向ける対象物はどんなものでも構いません。呼吸、体の感覚(体のパーツ、筋肉の動きなど)、音・・・様々な対象物を使います。武道やヨガなどでは呼吸法や体の感覚へ意識を向けますし、仏教などではお経と言う音や鐘の音などに意識を向けます。寝ころんでメトロノームの音に意識を向けたり、ロウソクの火に意識を向けるといった方法もあります。

とはいっても、次から次へと浮かんでくる思考に意識を向けず、「判断や予測」をせずに別の何かに意識を向けることは難しいものです。対象物に意識を向けても最初はものの数秒で頭に浮かんでくる考えに引き戻され、ツイツイ「判断や予測」をしてしまうものです。

しかし、それでもかまわないのです。瞑想は意識のトレーニングですから、いきなり上手にできなくても良いのです。下図を見てください。

瞑想

瞑想と集中力

最初は浮かんでくる思考に意識を持って行かれ、対象物からすぐに意識が思考へと向かい、対象物へと意識を向けなおすための時間が必要です。

そして思考に意識が向いてしまっている間は、予測や判断をしてしまい、それにともなったネガティブな感情が生まれてきます。
瞑想を行っていると、そうしたネガティブな感情を感じる回路を普段から使いレーニングして、その感覚(怒り、憎しみ、不安など)を感じる感覚を強くしていることに気づくことでしょう。

繰り返し繰り返し意識を対象物へと向かわせるトレーニングを行うことで、対象物への意識を向ける集中力が高まり、対象物へ意識を向けている時間が長くなってきます。それにともなって、思考へと意識が引き戻されても対処物へ意識を向けなおすまでの時間が短くなるので、「判断や予測」をする前に意識を再び対象物に向けることができるようになっていきます。

それに伴ってリラクセーション能力が高まりリラックスを感じる時間が増え、穏やかな感覚を感じる能力が高まっていくので気分を安定させるのが上手になってきます。心地よい思考や感情、ポジティブな思考や感情が湧いてくるのなら、それに意識を向けて感じることもおすすめしています。無理に対象物へ意識を移す必要はありません。

集中力のトレーニングであれば意識を移す必要もありますが、リラクセーション能力や安定した感情を感じ、その回路を強めることを主眼にすれば構わないのです。瞑想によって何を鍛えたいのかを意識しましょう。もちろんすぐにはうまくいかないでしょう。気づいたら意識を思考に持って行かれ判断し、予測してネガティブな感情に支配されている自分に気が付くことでしょう。

スポーツで体を鍛えることも感情の回路をトレーニングして心を鍛えることも同じです。地道に練習を重ねれば少しずつ、少しずつ気づかない間に上手になっていくものです。スポーツ選手が走り込みや体幹トレーニングを行うことと似ています。いきなり大きな変化が訪れると言うものではありません。

良い選手ほど走り込みや体幹トレーニングなど基礎トレーニングや反復練習を大切にします。ぜひ瞑想に取り組んで、もっともっと幸せを感じやすい体質になるために、日常に瞑想を取り入れていってくださいね。

奥村英樹

心理カウンセラー、加圧インストラクター、整体ボディケアセラピスト、スポーツフードアドバイザー、家庭物理療法師、医療機器の販売及び貸与営業所管理者など心と体をケアするための資格を持つ心と体のケアのスペシャリスト

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