睡眠の質を改善する講座(8)

睡眠の深さと脳波の関係

睡眠中の人の脳も活動しています。脳波を調べてみると睡眠が浅い時(覚醒度が高い)は脳の活動が比較的活発で、脳波の高い周波数が増えて(速波化)波形が小さくなって、睡眠が深くなって活動が低下してくると低い周波数が増えて(徐波化)波形が大きくなります。

睡眠の深さを測る時、脳波に加えて眼球運動やあごの筋肉(オトガイ筋)の筋電図を調べますが脳波には大きく分けて5種類の脳波があります。

脳波の種類

  • ガンマ波(約40ヘルツ:26~70ヘルツ)
    γ波は、β波の中に組み入れられてきましたがβ波とγはを区別して考えることが増えてきました。
    γ波は脳の認知を高めてくれる周波数です。
    ガンマ波は気分を向上させ、エネルギーと集中力を増加させます。
  • β波(ベータ波)
    目覚めている時にはβ波(13~30ヘルツ)という振幅が小さな脳波が増加します。
  • アルファ波
    目を閉じてリラックスしているとα波(8~12ヘルツ)という振幅が大きな脳波が増加します。
    不安や緊張が強いとβ波が増えて眠れなくなってしまいます。
  • シータ波(4~8ヘルツ)
    まどろんでくるとの状態になるとシータ波が現れてきます。
    アルファ波に比べて振幅が大きな脳波です。
    この時の眼球はゆっくりと左右に振り子のように動いています。
    Slow Eye Movement(SEM)と呼ばれる動きす。
    この時外見上眠ってるので起してみると本人が「眠っていない」ということが良くあります。
  • デルタ波(0.5〜4ヘルツ)
    δ波は振幅が最も大きい脳波で、この脳波が出ている時は意識がありません。顕在意識が働いていない状態で、潜在意識が優勢になっている意識の状態です。
脳波

脳波が0Hzになると脳死を意味します。生きている限り脳波はあるということです。浅い睡眠になると脳波の一部が細かく揺れ始めます。睡眠紡錘波(14ヘルツ前後)という振幅が大きいめの脳波が時々現れるようになります。θ波(まどろみ状態)で出ていたゆっくりとした眼球の動きがなくなって呼吸が規則正しくなります。

目覚めている時女性は胸式呼吸、男性は腹式呼吸が多いのですが、浅い睡眠になると男女とも多くの人が胸式呼吸になります。(眠っていたと感じる状態)深い睡眠では4ヘルツ以下の最も振幅が大きいδ波が現れます。この睡眠を徐波睡眠ともいいます。

奥村英樹

心理カウンセラー、加圧インストラクター、整体ボディケアセラピスト、スポーツフードアドバイザー、家庭物理療法師、医療機器の販売及び貸与営業所管理者など心と体をケアするための資格を持つ心と体のケアのスペシャリスト

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