食べ物で心をケアする講座10

アミノ酸の効果

アラニン

身体にエネルギー不足が起きた時、アラニンは迅速にブドウ糖に変化することで、低血糖状態を和らげてくれます。しかも、糖尿病患者のトリグリセリド(中性脂肪)値を下げ、ケイレンの発生を防ぐ効果もあります。免疫力が低下した場合は、アラニンを大量のビタミンB6と一緒に服用すると白血球を増殖し免疫力を高めてくれます。

アルギニン

脳下垂体を刺激して成長ホルモンを放出させます。精子の数を増やし、過剰なアンモニアを解毒し、免疫系のT細胞を増殖させ、免疫系を強くします。

アスパラギン

酸脳内のアスパラギン酸レベルは非常に高くなっています。このレベルが低い人に高い頻度でうつ病が見られるようです。アスパラギン酸は肝臓を守り、解毒するだけでなく、腸管でのミネラルの吸収を促進します。

カルニチン

細胞内の脂肪酸をミトコンドリアに運び、エネルギーを生産する働きがあります。疲労や筋肉の磨耗からの回復を促進する効果があるのはこのためです。さらに、脂肪酸を燃焼させることから、血液中のトリグリセドを減らす効果もあります。ですから、もしカルニチンが不足すると、脂肪酸がミトコンドリアに入ることができませんので、脂肪酸がエネルギーとして利用されなくなり、脂肪酸から脂肪が再合成されてしまうので太ってしまいます。

シトルリン

アルギニンやオルニチンになる一歩手前の物質です。アンモニアを解毒する尿素サイクルで中心的な役割を果たしています。また、成長ホルモンの放出を促す効果もあると言われています。

システィン

アルコールの乱用、喫煙、空気汚染などのストレスによって生じた生体組織の修復のスピードを上げます。これ以外にも、皮膚の柔軟性を保ち、免疫系を刺激し、白血球と赤血球を増産させ、鉄の吸収を促し、活性酸素を分解し、脳に有害な過酸化脂質(脂肪が活性酸素によって酸化したもの)の生成を妨げ、喫煙によって生じた肺の組織を修復します。アメリカでは気道や喘息の治療に利用されているようです。

ギャバ(γ-アミノ酪酸)

心を平安にし、感情を安定させます。統合失調症、てんかん、うつ病、高血圧、高ストレス症候群、躁病、急性の心的動揺の治療に利用できます。

グルタミン酸

ギャバになる一歩手前の物質です。しかし、口からの摂取ではグルタミン酸は体と脳の関所である脳関門を血液に乗って通過することはできません。

グルタミン

抗ストレス効果があります。アルコールや砂糖への渇望を抑える効果があるため、アルコール依存症や低血糖の治療に有効とされています。記憶力と機敏さを高めます。脳内から有害物質のアンモニアを取り除くため、注意力や集中力が高まります。

グリシン

甘みがあるため、飲料の甘味料として利用されることがあります。尿酸レベルを下げるので、痛風の症状を改善すると言われています。転換など脳の神経細胞の異常な働きを抑える効果もあります。

ヒスチジン

脳内での不安を抑える効果があります。聴覚神経を刺激するため、耳がよくなるとも言われています。性的に興奮した時にはヒスチジンから変換されたヒスタミンが神経細胞から放出されます。躁うつ病患者やヒスタミンレベルの高い人はヒスチジンを利用してはいけません。アミノ酸と心

イソロイシンとロイシン

ストレスへの対抗、エネルギーの生産、筋肉での代謝に関係します。ロイシンはインスリンを放出させタンパク質の分解を抑える働きがあります。リジンウィルス感染を抑える働きがあります。とりわけ帯状疱疹や口内炎などの原因となるヘルペスウィルスの成長と再発を抑える効果が高いと言われています。胃液の分泌を促し筋肉の収縮やケイレンを抑えます。

メチオニン

うつ病や強迫性障害の原因となる過剰なヒスタミンを取り除きます。肝臓で脂肪の蓄積を妨げる働きもあります。コリンの原料となるため、記憶力を増進する効果があります。注意して欲しいことが二つあります。一つ目はメチオニンとビタミンB6を一緒に摂取すること、二つ目はヒスタミンレベルが低い人はメチオニンを摂取しないことです。

オルニチン

脂肪の分解を促進し、成長ホルモンの生産を増やすことで筋肉を増やします。それから、アンモニアの解毒を促進する効果もあります。

フェニルアラニン

脳内の興奮伝達物質であるノルアドレナリンを増やすことによって、ある種のうつ病を改善する効果があると言われています。それからアドレナリンの原料にもなっていますので血圧を高めます。MAO阻害剤を服用している人は、フェニルアラニンをサプリメントから摂取してはいけません。また、高血圧の人も摂取は控えるべきでしょう。服用に際しては血圧を測定し、もし、頭痛が起こったらすぐに服用を中止しましょう。

プロリン

血圧を下げると共に、傷の治癒を速めます。

セリン

グリシンの親戚で、グリシンより炭素を1個だけ多く持っています。血圧を高める作用があります。また、モルヒネやコデインなどのアヘン類の効果を高めるので、鎮痛剤として利用できる可能性がある。

タウリン

てんかんによる発作を抑えます。筋肉や腱に発生したダメージの回復を早める作用もあります。皮膚の柔軟性を高め、アルコールの禁断症状による震えを抑えます。カリウムを体内で節約して、心臓のリズムを整えます。

トリプトファン

セロトニンレベルを高めることで、うつ病を改善します。メラトニンレベルを高めることで眠気を起こす効果もあります。不安を和らげる作用もあるので、トリプトファンが不足すると、不眠やうつ病になるリスクが高まります。トリプトファンのサプリメントは脳内への取り込みを最大限にするために、ビタミンB6、ナイアシン、果物ジュースと一緒にとるのがお薦めです。

チロシン

ノルアドレナリンとアドレナリンの一歩手前の物質です。ノルアドレナリンは脳を覚醒させて気分を高めるので、抗うつ作用があります。また、甲状腺ホルモンやβ-エンドルフィン、エンケファリンといった多幸感をもたらす脳内麻薬の原料にもなっています。MAO阻害剤を服用している人は、チロシンをサプリメントから摂取しないようにしましょう。

バリン

筋肉運動を協調させ、脳の神経細胞の働きを高めます。拒食症患者は、血液中のバリンレベルが低いことが確認されている。

奥村英樹

心理カウンセラー、加圧インストラクター、整体ボディケアセラピスト、スポーツフードアドバイザー、家庭物理療法師、医療機器の販売及び貸与営業所管理者など心と体をケアするための資格を持つ心と体のケアのスペシャリスト

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