健康と美と幸せを科学する講座(1-6)

免疫力

免疫力とは病気に対抗して体を守ろうとする力のことです。免疫力を高めると病気になりにくくなります。日常生活では私たちの周りには様々な種類のウィルスや細菌が存在していますが、免疫力がその脅威から守ってくれているおかげで健康な毎日が過ごせています。しかし、免疫力は20歳前後がピークで、その後は少しずつ低下していきます。それに加え免疫力を低下させる生活習慣やストレスによって本来の免疫力を出せなくなってしまっている人も少なくありません。免疫力を高めるためにできることを理解して、できることから毎日の生活に取り入れていきましょう。

免疫力を上げるためにできること2

③自律神経を整える

1.腸の状態を改善する❷

腸には免疫力が集中しています。免疫力の60~70%は腸にあるといわれているほどです。

食べた物を消化吸収する腸には「全身の免疫を司る」という重要な役割があります。腸内細菌が腸に集結する免疫細胞と関係しながら「免疫力」をコントロールしています。腸には食べ物と一緒に病原菌やウィルスなどが常に入り込んでくる場所だからでしょう。

腸内の善玉菌とリンパ球の関係

パイエル板(小腸の壁)の一部に存在する平らなの表面には、腸内を漂うさまざまな細菌やウイルス、食べ物のかけらなどの異物を腸の壁の内部(つまり体内)に引き入れるための入り口があり、そこから引き込んだ異物をパイエル板の内側に密集する大量の免疫細胞たちに触れさせて人体にとって有害で攻撃すべき敵の特徴を学習させています。腸での訓練を受けることで免疫細胞は免疫力を高め、腸だけでなく血液によって全身にも運ばれて全身で外敵を見つけて攻撃します。腸は全身の免疫本部なのです。

「腸」は栄養を吸収する場所です。ですから腸の状態によって栄養を吸収するための機能が大きく変化します。つまり腸の状態の変化によって血液の質や体質が強い影響を受けるということです。さらに腸では外敵(細菌・ウィルスなど)を排除する免疫器官でもあって、人体最大の免疫器官といわれています。腸には善玉菌(乳酸菌など)と悪玉菌、日和見菌(善玉にも悪玉にもなる)が住んでいて、これらは腸内細菌と呼ばれます。

1人の腸内には腸内細菌が200〜300種類で120兆も住んでいます。そして腸内細菌のバランスはライフスタイル、食習慣などによって大きく変化します。つまり、善玉菌が住みやすい腸内環境を作ることが健康やアンチエイジングや免疫力にとって重要だということです。

腸・善玉菌・リンパ球

おならの臭いをチェックしよう!!

オナラの匂いが臭いのは腸内環境が悪化して悪玉菌が増えているということです。血液を含めた体の材料は全て腸から吸収されたものなので、腸内環境が良好(オナラが臭くない)なら質の良い血液や細胞が作られ、体全体が生き生きとしてきます。オナラが臭い人は腸内環境を改善し、善玉菌を増やす取り組みを始めましょう。

在住善玉菌について

腸内環境を改善するためにヨーグルトなどを食べている人は多いはずです。しかし同じヨーグルトを食べても「改善する人」と「改善しない人」がいます。それは何故なのでしょう?理由は在住善玉菌の違いです。どの乳酸菌が自分の腸内環境を改善し、健康に役立つかは個人によって異なるからです。以下の表のように有用な乳酸菌といってもたくさんの種類があり、自分に適さない乳酸菌は追い出されてしまいます。一口に善玉菌といってもたくさんの種類があります。その中から自分に適した善玉菌を見つけて摂取し続けるか、腸内で少数派になっている自分に適した善玉菌が増える腸内環境を作っていくことが必要です。

善玉菌の種類

腸内細菌の増やし方
  • 善玉菌の栄養源(食品)を食べる
    理想的な腸内フローラに整えるためには善玉菌を積極的に摂ることが有効です。さらに善玉菌のエサとなるものと合わせて摂ることで、より高い効果を期待できます。発酵食品には乳酸菌やビフィズス菌、酵母菌、麹菌などの善玉菌が含まれています。善玉菌のエサとなる食物繊維とオリゴ糖は腸内で菌数を増やす助けになります。善玉菌の増殖に特に効果的なのは「水溶性」の食物繊維です。食物繊維とオリゴ糖を摂りましょう。食物繊維は穀物、芋類、豆類などの他、海藻類やキノコ類、コンニャク、ゴボウやニンジンなどの野菜に多く含まれます。オリゴ糖は他の糖類とは異なり、胃や腸で消化されずに大腸まで届いて善玉菌の栄養源になってくます。タマネギ、ゴボウ、アスパラガス、トウモロコシ、ネギや、大豆などの豆類、バナナや牛乳、ハチミツなどにもオリゴ糖が多く含まれています。
  • 適度な運動、ストレスの少ない生活を心がける
    日常生活の習慣も腸内環境に影響しています。「ストレス」を受けすぎると、腸内環境のバランスが乱れて悪玉菌が増えてしまいます。腸の消化液の分泌が抑制されてしまうので、悪玉菌にとって居心地が良い環境になってしまうからです。規則正しい生活、バランスのよい食生活を心がけるとともに、良質な睡眠、適度な運動をこころがけ、ストレスと上手に付き合いましょう。
  • 自分の腸内環境に合った善玉菌を見つける
    存在する細菌の数や種類など腸内環境は人によってそれぞれ異なります。善玉菌を含む食品を摂取しても、その人の腸に合わなければ体の外に追い出されてしまいます。自分の腸内環境に合っているかを見極めるために、まずは2〜3週間程度のサイクルで、同じヨーグルトやサプリを摂取し続けて様子をみましょうみましょう。便通や便の質がよくなったと感じられないようであれば他の種類を試してみて、自分の腸に合った善玉菌を見つけましょう。また菌の効果を発揮させるには摂取するタイミングにも注意が必要です。乳酸菌やビフィズス菌は胃酸に弱いので、しっかり腸まで届けるためには空腹時を避けて胃酸が薄まる食後に摂りましょう
  • 乳酸菌生成エキスを摂る
    乳酸菌生成エキスは腸内の乳酸菌の働きをサポートします。16種類(智通の場合)の乳酸菌を豆乳の中で発酵・熟成させ有用成分のみを抽出したものです。腸内細菌はフローラを作りますが、そのフローラを生成している成分を生成し補うことで効率よく自分に合った腸内細菌を増やすことができます。

奥村英樹

心理カウンセラー、加圧インストラクター、整体ボディケアセラピスト、スポーツフードアドバイザー、家庭物理療法師、医療機器の販売及び貸与営業所管理者など心と体をケアするための資格を持つ心と体のケアのスペシャリスト

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