食べ物で心をケアする講座30

快眠を促すグリシン

グリシンも脳の興奮を抑えるアミノ酸です。グリシンの受容体は脳全体に分布しています。睡眠中に脳や筋肉の活動を抑えて眠りをより深く質の高いものにしてくれます。

グリシンの快眠への効果についての研究があります。それによると睡眠に問題がある人が就寝1時間前に3グラムのグリシンを摂取することで、飲んでいないときは翌朝まで残っていた疲労が減少して爽快な気分で起床できるようになるということです。睡眠には浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠があって、90分サイクルでこの2種類の睡眠が交互に入れ替わっています。このサイクルが繰り返されるたびに眠りの深さは浅くなっていって、朝になると目が覚めます。

健康で睡眠に問題のない人は眠って30~60分ほどたつとノンレム睡眠の中でもとりわけ深い徐波睡眠に入ります。徐波睡眠では副交感神経が優位になるのでリラックスするだけでなく成長ホルモンが放出されて筋肉など体の修復をします。しかし、睡眠に問題があると徐波睡眠に入るまでに通常より長い時間がかかってしまうので睡眠が浅くなってしまいます。グリシンを摂取することで徐波睡眠に入るまでの時間が短縮されるので深い睡眠が得られると考えられています。

グリシンを多く含む食材

赤えび

食材

含有量

分類

くるまえび2,600 mg魚介類
いせえび2,200 mg魚介類
うに2,000 mg魚介類
ほたて貝1,700 mg魚介類
牛肉(ひき肉)1,500 mg肉類
豚肉(ひき肉)1,500 mg肉類
アーモンド1,300 mg豆類
鶏肉(むね肉)1,200 mg肉類
鶏肉(ひき肉)1,100 mg肉類
豚肉(ロース)1,100 mg肉類
ずわいがに1,100 mg魚介類
くろまぐろ1,100 mg魚介類
ごま1,100 mg豆類
やりいか970 mg魚介類
まいわし950 mg魚介類
油揚げ860 mg豆類
納豆680 mg豆類
魚肉ソーセージ590 mg

魚介類

枝豆510 mg豆類
代表的な食品100gあたりに含まれるグリシンの量です。魚介類、肉類、豆類にグリシンが豊富に含まれています。

奥村英樹

心理カウンセラー、加圧インストラクター、整体ボディケアセラピスト、スポーツフードアドバイザー、家庭物理療法師、医療機器の販売及び貸与営業所管理者など心と体をケアするための資格を持つ心と体のケアのスペシャリスト

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