快感欠乏症候群
依存症になりやすい人と依存症になりにくい人がいます。依存症患者の血縁関係者は依存症になりやすい傾向もあるようです。このことから依存症には遺伝的要因があるのではないかと考えられています。
生まれながらにドーパミンの受容体が少ない人は、次のような傾向を示すことが確認されています。
- 自分に自信を持ちにくい
- うつになりやすい
- エネルギーに乏しい
- イライラしやすい
- やる気を起こしにくい など
ドーパミンの受容体が少ないことで上記のような症状が出る人を「快感欠乏症候群」と呼んでいます。快感欠乏症候群の人は「アルコールや薬物依存症になりやすい」「スリルをもとめて危険な行動を取る」などの傾向があるそうです。
ドーパミンをうまく活用できないので、通常の人と比べて快感を感じる機会が少なく、強度も低いため、それを補おうした結果だと考えられます。ただし、ドーパミンの受容体少なくても必ず依存症になったり、危険な行動を起こすとは限りません。遺伝的傾向として快感を感じにくいだけなのです。
自分や周りを危険にさらすもの以外、スポーツや自然と触れ合う、ヒーリングミュージックをかける、アロマを日常的に使用するなど、環境や行動の選択によって補うことで、そうした状況を乗り越え、さらにはそうした経験を活かし人に幸福をもたらす技術やスキルを提供することにもつながるかもしれません。快感欠乏症候群がもたらす側面を上手に生かすことで素晴らしい個性として生かすことができます。
快感欠乏症候群の傾向があると感じる人は、ぜひ快感を求める時、自分や自分の周りに役立つもの、より健康で元気で、明るくなれるものを対象として選択するように心がけてください。
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