加圧トレーニング理論編(38)

加圧トレーニングと年齢・運動歴

加圧トレーニングの実験結果

対象者:平均年齢60歳の女性(健常者)
対象部位:上腕屈筋(腕を曲げる)
強度:30%~50%1RM(1回だけあげられる最大負荷)
セット数:3セット
所要時間約:10分
頻度:週2回
期間:4ヵ月

この実験では上腕二頭筋の筋断面積と筋力が平均約20%増加しました。通常の筋力トレーニングでは高強度(80%1RM)で行うトレーニングとほぼ同等の効果です。通常のトレーニングで30%~50%1RMの強度で行った場合は、ほとんど変化が見られませんでした。

トップアスリートを対象として膝伸筋(膝を伸ばす)加圧トレーニング(強度20~30%1RM、5セット、 週2回、2カ月)の効果を次に調べた実験では、平均で約10%の筋肥大と15%の筋力増加が起こりました。この場合も同強度で加圧をかけないトレーニングでは、筋肥大も筋力増加も起こりませんでした。

スポーツをする老夫婦

加圧トレーニングは対象者の年齢やトレーニング歴に関わらず大きな効果をもたらします。より高いレベルの身体機能を獲得したいトップアスリートはもちろん、大きな負荷をかけることができない高齢者やリハビリ中の方、時間のない方でも加圧トレーニングの効果は期待できます。

適切なトレーニングをすれば・・

適切な圧力管理と負荷管理・トレーニング種目の選定とメニュー作りができれば、老若男女とわず高い効果を期待できます。

  • 年をとっているから
  • 膝が悪いから
  • 体力がないから
  • 時間がないから

様々な理由で体力づくり・健康づくり・若さの維持のための運動ができない方は、専門家の指導のもと自宅での加圧トレーニングを考えてみてください。

奥村英樹

心理カウンセラー、加圧インストラクター、整体ボディケアセラピスト、スポーツフードアドバイザー、家庭物理療法師、医療機器の販売及び貸与営業所管理者など心と体をケアするための資格を持つ心と体のケアのスペシャリスト

関連記事一覧

ブログ

Q&A

コメント

この記事へのコメントはありません。


TOP
TOP